みたぬメモ

地味にメモ

ものもらいになった

先日、人生初ものもらいになった。

前日夜から瞼に強い違和感を持っていたが、「まあ一晩寝て違和感が引かないなら眼科に行こう」とこのときは楽観視していた。

しかし翌朝はその違和感が強い痛みとなり、普段はコンタクトレンズを用いているのだがそれが困難に思えて眼鏡にしたほどであった。これは早いうちに眼科に行こうと思った。

しかし昼食を取ったあとでいよいよその痛みが凄まじいものとなり、まばたきをするのも困難であった。見れば腫れてはいないものの、瞼には白いできものがぷくっと雫状に垂れ下がっているのが視認できた。

これはさすがにまずいと感じて早急に眼科に行った。

 

眼科に駆け込んだところ、「ああ、これはいわゆるものもらいですね」と見事に予想が的中した。いわく、化粧品や皮脂などで分泌腺がふさがれてしまいそれが落としきれなかったときになるタイプのものだと診察された。

当分コンタクトレンズの使用を控えること、完治には一ヶ月ほどかかるかもしれないこと、そしてしこりが残ってしまうこともあり、その場合は切開するために大きな病院を紹介すると言われて、軟膏・点眼薬ついでにドライアイ対策の目薬を処方された。

ここまでで診察代と薬代で2kほどで、保険のありがたみを改めて痛感した。

 

翌々日ぐらいになると、軟膏が効いたことと処置が早かったことが幸いしたようで、再度通院したところ「ほぼ治っているね」と診てもらえて安心した。

度が強いため日常での眼鏡生活は厳しく、特に階段を降りるときは相当こわいので早くコンタクトに戻りたい。

 

あとすごくどうでもいいのだが、眼科に「眼帯つけたほうがいいですか?」と2回も尋ねるチャンスがあったのに聞きそびれて中二病になり損ねた。

2016年・買って捗ったもの

あっという間に新年です。あけましておめでとうございます。

2016年を振り返るべく、去年買ってみて良かったものを振り返りたいと思います。

本当は旧年中に更新したかったのは内緒です。

 

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1. Amazonstudentプライムアカウント

最初は無料期間だけ試そうと契約していて、うっかり解約しそびれてしまったのが購入?のきっかけです。

(解約しようと思った理由は、無料期間の半年間では1〜2回しか買い物をせず、プライム会員のサービスも全く活用せず、お得さを感じられなかったのが原因でした。)

年会費を払ってしまったからには「逆に使わないと勿体ないな」と考えがシフトして、近所では見つかりにくいものや、一人で持って帰るには重すぎるものの購入、プライムでは新しい音楽や映画を開拓をするのに大変役に立ちました。

プライム契約はそのまま続行しています。

 

2. ANNA SUIの財布

今までは機能性と持ち運びやすさを考えて、男性用のよくある二つ折り黒財布を使っていました。

ただそれだとそこまで愛着も湧かなかったので、もう少しデザインがいいものと長財布にしたいと思って方々の店を回って一目惚れしたものを購入しました。

こちらのラベンダー色です。(伊勢丹サイトに飛びます)

予算枠をそれなりに超えてしまい、自分にしては結構思いきった買い物をしましたが、色とデザイン・素材共に大変気に入っているので問題ありません。今後ともこういった買い物経験を重ねたいですね。

 

3. ボアジョイントカーペット

部屋移動が決まったものの、元兄の部屋に何も残っておらず畳のままで冬を過ごすのは厳しいと考え購入しました。

部屋サイズに合わせたカーペットを買うとなると採寸や持ち帰り、処分時に頭を悩ませそうと考えましたが、ジョイントだとそのあたりの心配が一気に軽減されるので、珍しく頭のいい買い物ができたと思います。ただ、結局部屋サイズに対して明らかに枚数が足りなかったため、2回に分けてお店に足を運びましたが。(頭が悪い)

ボアジョイントカーペットですが、amazonで購入するより吉祥寺の雑貨屋が往復交通費を考えても圧倒的に安かったです。

現物を見て購入するという感動体験も楽しんでいきたい。

 

4. KHオーケストラコンサート

エンターテインメントで間違いなく2016年一番の満足度であるお買い物をしました。大満足です。

 

5. 3COINSのタイツ

色々なメーカーのタイツを試したけど、耐久性と素材・バリエーションの面で一番コスパがよいのはここだなと思っています。

80デニールから揃っているけど、裏起毛が300円(税抜)で購入できるのはとてもアツいです。

 

6. 土鍋

近所のスーパーに一人用鍋が販売されていたので購入しました。一人用鍋はそこまで見なかったのと、結構お手頃な価格でした。

おかげで冬料理が捗ります。一番ハマっているダシは鶏ガラです。

 

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他にも色々と購入した記憶はもちろんあるのですが、実際の物よりかは美術館鑑賞、散歩部で各所に行ったとき、映画鑑賞、あのとき友人といったどこどこのお店のなになに、といった経験記憶の方が鮮明に残っている気がします。

 

2017年もそういった満足度の高い買い物体験をしていきたいと思います。 

ディシディアコラボのアルトニアに行ってきました

アルトニアとは、スクウェアエニックスから出ているファイナルファンタジードラゴンクエストといった人気キャラクターを中心としたグッズ販売と常設カフェを設置したオフィシャルショップのことです。

ディシディアコラボ中に来たのは、もとい自分が好きなゲームコラボ中に来店できたのは初かもしれません。

店内BGMはいつもFF8の曲が多い認識でしたが、コラボ中だからか妖星乱舞や素敵だねといったFFナンバリング曲を満遍なく流してくれていて満足でした。

コラボメニューもそれなりに頼めたので満喫しました。(一つだけ品切れ中だったような。)

そろそろKHコラボもしてほしいこの頃です。

所持しているキングダムハーツグッズをまとめてみた・1

私はキングダムハーツというゲームが好きです。人生を変えられたといっても過言ではないでしょう。

今回のブログは、これまでに集めてきたキングダムハーツのグッズでわりとレア度が高いのではないか?と思われるものを紹介すると共に、当時のことをいくつか振り返ります。

 

1. キングダムハーツトレーディングカードゲームポスター

チェインオブメモリーズ発売時期を同じく(2004年11月11日)して、当時のTOMY(現タカラトミー)と共同して作られたトレーディングカードゲームがありました。

そのころ何度か公式大会にも足を運び、スタッフさんに無理を言って頂いたポスターを紹介します。(たぶん幼かったから許された芸当でした。昨今の転売事情を考えると難しいだろうとしみじみ思います。)

 こちらが第一弾のもの。 

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もう一つ。これはカードパック第四弾の発売時の販促ポスターです。

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ここからようやくシリーズヒロインのカイリ,説明不要の人気FFキャラであるクラウドセフィロスがカードとして参入して当時の界隈は盛り上がった記憶があります。

あとサンシャインのワールドインポートマートで開かれた公式大会にはスクエニの野村さんと直接やりとりしていたTOMYのスタッフさんもいらしていて、色々とお話を聞けました。

野村さんはこだわりが強い人で、リクのイラストカードについて「背景の紫率10%上げてほしいと言われて大変でした。」といった小ネタを笑いながら教えてくれました。

こちらがおそらく10%紫率を上げた後なのでしょう。

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現在はカードも廃盤なので、レアな一品だと思われました。

 

2.デジキューブ時代の出版物

攻略本は割愛しました。

上はポスターブック、左メモリアルブック、右ビジュアルイラストブック、手前ポストカードブックです。

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まあ正直に書くと、これを手に入れるならもっと別のものを手に入れてもいいのではないかという感じですね。

攻略本で既出になっているイラストや画像が大きく印刷されているというイメージを持って入手した方がいいかなと思います。

 

3. キングダムハーツプレミアパーティで手に入れた???

たぶんこれが個人的に一番レアではありますが、お値段的な価値はないと思います。

まずは写真をどうぞ。

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2004年の8月にキングダムハーツプレミアパーティというイベントがありました。

そのイベントではステージショーというものがあり、ソラ・グーフィー・ドナルドがやってきて光-Remix-にあわせてのダンスや、客席に降りてきて握手会といったパフォーマンスショーでした。youTubeで動画もありました。


キングダムハーツ・プレミア・パーティ - 2004/8/26_Kingdom Hearts Premiere Party

そのとき、私はあいにく座席位置的にソラとは握手がかなわなかったものの、ソラが何かを落としたのを見逃しませんでした。

それが、上の画像です。ここまで読んでくださっている方はおわかりかもしれませんが、ソラのズボンについている王冠型チェーンの一つですね。

(これは鏡面がすごいので、うっかりすると撮影すると自分が映り込むのでいつもうまい角度で撮れません。)

ソラの持ち物をもっているということでは世界で私ぐらいかなーなどと自惚れております。 

スクエニの野村さんにいずれお返ししたいとは思いますが、いつになるのやら。

 

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358/2のパッケージ見本紙やら三井ホームのCD-ROMノベルティやらマジカルコレクションやらなんやらとりあえずいろいろあるんですが、需要と余裕があればそのうちまたご紹介したいと思います。

SECCONに出ました(ちょっと追記した)

※先にお断りしますが、本エントリはSECCONを解くにあたっての知見を共有できるものではないです。あくまで稚拙な感想記録です。

 

0. SECCONとは

セキュリティ技術を競うコンテストのことです。

詳しくは

2016.seccon.jp

をご覧ください。

 

1. SECCONに出るきっかけ

FF内のhiwwさんに「出てみませんか?」とお誘いいただいたのがきっかけです。

大学の講義でwiresharkを使ってのパケット解析や、暗号関係も雑にしか勉強していなかった超初心者で自信はまったくなかったものの「ぜひ」と言ってもらえたのは嬉しかったです。

 

2. SECCONに出るまでの勉強

チーム内で共有されたスライド資料や過去問を時間があるときに雑に眺めていました。

他にもやるべきことがあったので優先度が低くなりがちになり、過去問をじっくり解くことはおろか、予選までにいくつかセットアップが間に合わなくて申し訳ないという気持ちでした。

 

3. SECCON予選

まったく歯が立ちませんでした。

チームに誘ったみきおくんと初日開始時刻はいろいろ相談しながらいくつか取り組めるかと思ったけど、スピードと考え方で他メンバーに圧倒されたという具合です。

次に、何か一つの問題を解くにあたり、多角的に解法が思いつかないのは圧倒的プログラミング能力&&知識不足だと思い知らされました。

アレができないならコノ方法ならできるだろう、コレを解くにはアレができたら早く解けるよね、という考え方を身につけるにはやはり日頃から様々な知識に触れる必要があると思い知らされました。

ただ、無力感だけでなくチームメンバーのやり方を見て「なるほどこういう解き方があるのね」と学べたのは大きかったと思います。

そして何より皆と一緒に取り組んでいるという一体感&&ライブ感がすごく面白かったです。もっと役に立ちたいなーという意欲も湧きました。

(あと誰がなんの問題にどの程度の進捗で取り組んでいるのか、自分も周りもわからず無意味に焦った気がします。情報共有の難しさを見た次第です。そこをなんとか改善できたら良さそう。) 

 

4. 今後

大学の講師にもCTFを薦められたので、せっかくですしまた今後も機会が合えばいろいろと知識をつけていきたいと思いました。

 

5. 余談

はいふり見ようかな。

現況の結婚観についてつらつらとメモ

今の自分が持っている結婚観とこどもを持つことについて、備忘録のためと他の人の意見も気になるのでちょっと記しておく。

つまり以下の記述は、あくまで一個人が考えたことであり、特定の誰かを指して攻撃する目的ではありません。

 

1. 飼い猫を見て結婚観について思うこと

我が家にはメス猫がいる。

もう14歳にもなるので、完全におばあちゃん猫だろう。そして家猫ゆえに去勢も特にしなかった。(本当は寿命を考慮すると去勢した方がいいのだろうけど、ここは本筋議論ではないのでこのへんにしておく)

だから年4回ぐらいは発情期が訪れる。

10年ぐらい前までは「発情期なのに、うちの事情で子どもが産めなくて可哀想だな」、「生き物としての雌とはなんだろうな」などと考えていた。

ただ最近は「ここにはオス猫がいないから産めないのは当然だし、そもそもうちの猫が子どもを産めないからといって、誰がうちの猫を責めるのだろうか?」などと考えている。

  

2. 友人の話

大学を中退した女性の友人がいる。(ちなみに電通大の友人ではない)

確か彼女が学部2年で21歳ぐらいのとき、必修単位を落として二留が決定したため「奨学金返済も嵩張るだけだし大学に通っても意味がない」と言ってスッパリ辞めていた。

私が「思い切ったね」と伝えると「30歳までに子どもが欲しいから。今付き合っている彼氏も私レベルならこの人でいいという妥協ができるし、このまま大学に通ったとしたら、卒業が26〜27歳。子どもが二人欲しいなら、1〜2年しか出産までの猶予がない。だったらいっそ今スッパリ辞めて、資金を稼ぎたい。彼氏も一度正社員になっておいてほしいと言っているし。学歴より家族が欲しい。」と言っていたのはなるほどねえと思っている。

  

3. 哲学中の悟り

最近「子どもを作るなら、それなりに資金力がないと厳しい。」と考えていた。

仔細は省くけど夢想した状態ではなく、言うなれば生物として(まだ強い言葉選びかもしれないが)、強迫観念にでも駆られた状態で考えていたと思っていてほしい。

ただ最近は考えすぎたのか、「何故産まれてもいないどころか生命を持っていない子どもに対して、ここまで責任を持つような考え方がここまで身についているんだろうか。」と天啓が舞い降りた。

もちろん子を為すならそれなりに責任は伴うものであるし社会からも求められるものではあるが、なんだか不思議な話である。

(親が小さい頃から「お腹を冷やさない方がいい」・「太らない方がいい」などと色々言ってくれたのは、自分の将来における選択肢を狭めないためにだとはもちろん理解している。)

けれどどうして深刻なレベルで、子が育つ経済環境について、引いては身体があたかも子を作るためにコンディションを整えていくことを真面目に考え実行することを強いられる考えが自分や周りの人に備わっているのだろうかと思った。

例えばだけど、室町時代に暮らした庶民の人間が、家庭の経済事情を踏まえて子どもを作ったとは思い難い。(歴史学文化人類学見地としてはきちんとした答えが出ているのかもしれないけど、そこも本筋ではないから省く)

それこそ大昔なんて、狩りに行くための人手が欲しくて人口を増やしたのではないだろうか?

そういったことを踏まえると、いまや機械や電気が人間の生活を支えてくれて大昔に比べて人手がいらなくなったのにも関わらず、いつから私を含めて周りは「いずれは子どもを」、「伴侶がいなければ半人前」などといった考えが染み付いたのだろうか。

 

現代の日本都心において(私がこう書くのは、地方の暮らしを把握していないからである)子どもを作ることが、性欲の終着点や自己の承認欲求、自分の老後の生活安定、パートナーと自分を結びつけるためのある種のツールといった自己保身ではないなどと、何人が言い切った上で、それを果たせない他人が不完全であることをどうして自己保身というエゴで非難できるのだろうか? 

(誰もできないだろう。)

 

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ということを考えていた。

パートナーの有無や子どもがいるとかいらないとかではなく、世の中ももう少し気楽でもいい気はしてきた。

人類のために自分が生きるのは虚しい。

そんなことを思うこの頃です。

 

 

 

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まあこんな意識高そうなことを書いていても、一年後にはまた違うことを考えているかもしれないですねテヘペロ

(※ ちょうどmixiで過去日記を掘り起こされるキャンペーンがあったのを意図した書き方)

 

周りの人もよく「子どもがー」と言うのを見かけるけど、実際みなさんどうなのでしょうか。ちょっと気になっている。

普通の理系の研究室選びのススメ

先日B3の後輩に「研究室をどう選ぶべきかわからない」と相談を受けた。

個人的に研究室配属前に知っておいた・考慮しておいた方がよかったと思うことと、知っておいて悪くはなかった情報を列挙していく。

 

対象:学部の勉強をそこそこにこなしたGPA:2.1~2.7ぐらいの人

→この層を対象にした理由を述べると、極端に良い成績を取っている人は自分がやりたいこと&それに向けてどのようなプロセスを踏めばいいのかおそらく把握していると思うので、こんなブログはアドバイスにならないと思う。

逆に極端に悪い成績を取っている人は、そもそも研究室を選択できる立場にない可能性があると踏んでいるので、やはり役に立たないと思う。

 

そして"普通"とあるが率直に書くとこれまでの学生生活において、入りたい研究室テーマに即した現代技術のノウハウをあまり知らないで過ごした人、具体的に落とし込めば関連研究の論文を一個も読んだことない人、あたりが対象だと思ってほしい。

責めているとか差別するとかでなくて、弊学でいうとロボメカ工房とかに入って3年間なにかしら講義以外でコードを書いたり設計したりした人と、サークルに入らずコンビニバイトしていましたという人では、GPA的には同じスタートだろうが配属後でやはり全然違うスタートになると認識した方が良い。(もちろん研究室に入ってから努力次第でカバーできるとは思うけど。)

 

例えばだけど、「画像処理やりたいです!いま流行りのDeepLearningとか気になります!」と思ったとする。それ自体は別にいい。

ただ、研究室に入ると「なるほど、じゃあTensorflow使ったことある?ニューラルネットワーク関係の数式は大丈夫だよね?うちはGitで運用するけど使い方わかる?」と、いきなりワケワカラン単語や式で殴られる。

もちろん研究室でみっちりと前期・輪講で教えてくれるところもあると思うけど、そうでないところを選んでしまう場合だってあるだろう。そうなると、ひたすらワケワカランデータをぶん回したり、よくわからないまま終わることだって多々だ。

せっかくの卒研を「こんなはずじゃなかった。」となってしまうのは非常につらい一年を過ごすことになると思うし、指導する側もされる側もお互いに不幸だと思う。

そうならないように、あえて"普通の理系"向けに5つの視点からエントリする。

 

1. 指導教官との相性と、自分の性格・能力を把握する

研究を円滑に進めるために、これを優先度一位にすべきだと思った。

相性といっても、指導教官の性格に依存させて決めてしまってはいけない。例えば「やさしそう」とか「講義を受けてわかりやすかった」で決めるのは危険だと言いたい。

どちらかといえば自分の性格・能力を把握した上で配属面接に臨み、「この先生なら、自分が詰まったときに、指導を請うことができるだろう」という決め方がいいと思う。

 

私の話をする。

私は学部時代の勉強は怠惰で、GPAは2.5~2.7程度の平々凡々プレイヤーであった。研究室に向けた勉強は、3年後期にその先生が開講している講義をとったぐらいである。

私の指導教官は研究者としても人間的にも非常に素晴らしい方だと思うが、忙しそうでいつも質問しにくかった。

さらに付け加えると卒論提出前に私はプライベートに関するトラブルが起きて、精神的にまともに取り組むことが不可能になり、卒論はやり直しになった。(これはかなり異例のケースである)

これらの経験を踏まえると、指導教官に「『〜〜という状況が起きました。休みたいです。』と言えるかどうか?」は大きいと思う。

なにせ同期・修士2年もいる。先生もつきっきりで自分一人のコンディションを見てくれるわけではない。言うまでもなく、先生ご自身の研究や業務だって当然ある。

自分から言い出せないと先生も「なぜあいつはいきなり進捗が出せなくなったんだ。」と頭を抱え込ませてしまう。

研究室生活でそういうものが言えるような信頼関係に持っていくのも主体的でなければいけない。自分はそれができなかった。

もちろん、なんでもあけすけに相談しろというわけではない。相談しなくても研究を進めることができるメンタルの持ち主なら、それはそれでいい。

(私はそうではなかったので、後から振り返ったときに「やはり早めに相談しておけば、少しは当時の状況を回避できたのでは」という気持ちを今年度になっても多少は生じた。) 

大げさかもしれないけど、不謹慎ながら家が燃えたとか親友が失踪したとか、そんな極端なことが起きたときを想定してほしい。

それでも卒論は書かねばならない

そんな非常事態のとき、自分はスイッチ切り替えをして取り組めるか?取り組めないか?取り組めないなら、それはどのようにしたら取り組めるか?という具合に、自分の性格を配属前に把握しておけ、ということだ。

20歳も超えているのだから、そのへんは「いやあ〜その状況になってみないとわからないっすw」とごまかすのではなく、きちんと認識しておいた方がいい。

指導教官によってはすごく面倒見のいい人もいるだろうし、そうでない人もいると思う。

そういった性格面での相性を考えて、「自分は色々とうるさく言われた方が、きちんと取り組めるだろう」,「自分はある程度は自由にやれないとしんどい」といったことから決めるといいと思う。

 

2. 興味があって”勉強したい”研究テーマなのかを把握する

興味があるテーマを押し通してもいいと思うけど、「これのどこに新規性があるの?」,「一週間何してたの?」などと聞かれて自分が耐えられるメンタルかどうかも今一度認識した方がいいと思う。(先生方の名誉のために言うが、もちろんゼミ生が嫌いで責めているわけではない)

それでも勉強したい分野なのか、それとも単にいま流行りのテーマだから波に乗っかりたいだけなのか、そこを少し抑えた方がいいと思う。 

私の周りでも「学部で卒業するのだから、本当に興味があるテーマで厳しい先生よりも、そこそこやれば卒業させてくれる先生がいい」、「いま思えば興味のあるテーマよりも先生との相性で選べばよかった」といった人は何人かいた。

そういう理由で選んでもいい、ということを少し抑えておくといいと思う。(もちろん配属前面談で先生に言ってはいけないけど)

さらに書くと「卒研クラスでその分野において画期的なことがわかる研究結果が出るのは、稀なケース」 と考えておくのも大事だと思う。

画期的なこととは、それまでの技術が覆されたりとか自分の研究が世の中を刷新して日常生活に良い影響を与えていくとか、そういうイメージでいい。繰り返すが、そんな成果は半年足らずではまず出ないというイメージで構わない。

(これは私なりにいろいろな先生や院生と話した結果、学部の研究はやはりお試し期間という印象を受けているからかもしれないが ) 

 

3. 生活との兼ね合いを考える

一人暮らしでバイトは必須な人,就活をする人などいろいろな事情・ライフスタイルを持った人は当然いると思う。

そのことを配属前面談でしっかりと伝えるべきだと思う。

 

「私は経済的な事情から週にこれぐらいの時間はバイトをしなければなりません。研究室のコアタイムはどれぐらいですか?」

「私は院進学はせずに就活をするので、3~5月はご迷惑をおかけすると思いますが、大丈夫ですか?」

 

これらは今の生活に直結したり、今後長い人生を歩むにおいて、優先度が高いライフスタイルだろう。

しかし当然、受け入れる先の研究室にも研究室なりのやり方はある。

研究室によっては先輩後輩でチームを組んで、真夜中までかかって当番で実験をするところもあるだろう。しかしそれはどうしてもその時間帯に行うことしかできないだとか、自分が知らないだけで正当な理由があることが多い。

けれどもそれらが「やりたくない」ではなく、生活との兼ね合いでどうしても難しいことはあるだろう。

だからこそ自分のライフスタイルに関して、少しでも難色を示す先生(研究室)だった場合、どのようにしてお互いに折り合いをつけるか、しっかりと配属前に相談するべきだと思う。

あとは、飲み会が多かったり学会にバンバン行かせてくれる研究室だった場合、ある程度の出費は想定しておいたほうがいい。(後者はあとから補助が降りるけど。)

そういった研究室の温度感も先輩たちから事前に聞けるといいと思う。

 

4. ブラック研究室を見分けたい

1~3をしっかりこなせばブラック研究室は避けられると思うけどあえて記述しておく。

これは正直なところ、自分との進捗の戦いに依るのではなかろうか……。

自分含めて要領の悪い人はやはり長々と研究室にいることも多い。それを一概に「ブラックだ!」と言ってしまうのはちょっと違うと思う。ほとんどの先生は学生生活に配慮してくださるし、むしろ生活サイクルが狂うのを良しとしない。

けれども個人的に好きで研究室に残っている人もいるだろう。それだけを見てブラック!と決めつけるのは違うという話だ。

ただ一つヒントを与えると、研究室に昼間に行くのではなく、真夜中に電気が付いているかどうか?で見てみてもよいと思われる。

真夜中まで作業している人が常態化しているということは、言語化するまでもない。

そしてもし研究室の先輩に出会えたら「何の作業をしているんですか?」とか、ワンクッション置いた言葉で質問をすればいいと思う。

そこにいるラボ畜先輩はもしかしたら1~2年はお世話になるかもしれないので、そこのファーストインプレッションが良くないと思ったら、回避するのも一つの手ではある。

理系ありがちなんだけど、間違っても「ブラック研究室ですか?」といった不躾な質問をしてはいけない。もしかしたら今後お世話になるかもしれない先輩に対して、自分の心証が落ちると思う。

 

5. 成果を出したい

博士に進んだ先輩は「成果が出やすい研究室は、よく研究室メンバー同士で食事に行ったり遊びに行っている気がする」とおっしゃっていた。

私の周りもだいたいそんな感じだったので、おそらくその直感は正しいと思っている。

ゼミ以外でプライベートでの関わりが多ければ「あの人は進捗大丈夫かな」と「確か体調悪かったような」といったことを把握しやすいので、自然と研究においても連帯感が生まれやすくなる。気はする。

もし研究で成果を出したいと思うのなら、研究室生同士が仲が良さそうかどうかも見ることができるといいと思う。お互いに切磋琢磨できることは確かだ。

 

 

色々ネガティブ要素を書いたが、もちろん先生方も学部3年生の力量はわかっていると思う。

大事なのは妙に意地を張らずに、わからないことはきちんと質問しにいってやっていきたいという気持ちと行動が、最後には成果となって現れると思う。

良いラボ畜生活を!

 

 

おまけ

研究室のインフラを意識するといいと思う。お手洗いが近いとか電子レンジ・冷蔵庫といった生活用品がラボ内に整っているとか、わたしはそこを結構重視した。おかげでラボ畜生活は快適だった。ある同期いわく、配属された研究室はとにかく狭く、椅子の下に寝袋を使って寝ていたとボヤいていた。大変だったと思う。