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地味にメモ

データアントレプレナープログラムを受講している話

データアントレプレナープログラムとは、電通大がデータ統計と起業家に関する知識・技能を身につけることを目的とした学内外に向けた講義である。

data-entrepreneur.com

週3回で18:30~21:30の3時間行われる。さらに、そこそこに課題提出もあるということが概要に書いてある。

この取り組みは去年から始まった。(しかも告知に少し関わっていたけど、去年は完全にスルーしていたことに最近気づいた。)

今年は現在相互フォロワーであるgepuroさんがこれについて呟いていらして、興味を持ったのが最初のきっかけである。

 

受講前

受講は最後まで悩んだ。

主に、拘束時間が長い事と、それに対して自分が見合う成果を出せるのか(自分の中で納得のいく成果を出せるのか)自信がないという2点から、結構迷った。

 

しかし以下の3つの理由からエントリーシートを提出した。

 

1つめに、研究で大量のデータを捌いた際に「データ統計に関してもう少し勉強しておけば、要領よくやれたのでは。」という気持ちがあったこと、次におもしろい技能の話を聞いて今後に生かしていきたいと思っていたことと、最後にgepuroさんが講師をやるということで「どのような講義をするのだろうか」という個人的興味を持っていたことからである。

3点目に関して補足すると、プライベートでgepuroさんと食事をした際に「データ統計と***という分野に強い興味を持っている。社内で生き残るための生存戦略だね。」という話を聞かせてもらったことがあった。

立場をわきまえずに書くとそのときに、「社会で生き残るために学生のうちから技能を身につけた人が、どこまで手の内を明かしてくるかな」、「この人から教わって、自分がどこまで吸収できて今後に活かせるか挑戦したい」という気持ちが芽生えた。

こういった理由でひとまず応募だけはしてみる運びとなった。

  

エントリーシート

結構あっさり書いた。

学歴・職歴、研究分野、応募動機といった項目があったと思う。

選考委員会に知っている先生が何名かいたことから盛って書いても仕方ないと思ったことと、幾分の照れもあり、上記に挙げたことを非常に淡白にして書いた記憶がある。

 

結果は合格した。

合格メール内には定員の2倍以上の応募があったと記載されていたが、よく受かったと思う。

選考基準は詳しく明かされていないが、選考委員会の先生たちがだいぶ悩んで決めたそうだ。

 

講義内容

まだ講義前半ということもあり座学中心で、Pythonでウェイウェイデータを回すといったことはしていない。

内容によっては既知であるものも含まれているが、研究最前線や企業でマネジメントを取っている人が講師であることから、内容的には基礎を踏襲しつつ最新の技術と現代社会の結びつきを多く取り扱ってくれている傾向がある。

 

そして、講義はスライド中心に進行する。

ただどの先生も質疑応答する時間を結構多めに取ったり、一人ずつ意見を述べる時間を取ることがあったりと、そこまで一方通行スタイルというわけでもない。

基本的にはどの講師の方も、講義終了後や休憩中の質問も快く応じてくれる人が多い。

 

受講生の層 

初回講義で「なかなかレベルの高い人が揃いました。」と統括の先生が述べていた。

 確かに、錚々たる大企業の人たちや、データサイエンス専攻ではない博士後期課程の学生、起業家といった人たちが目立った。

学歴も早慶上智東京理科大以上の人しかいないと聞いていたが、電通大関係者も多かったのでそこは個人的には安心した。

  

課題

少し面倒。

だいたいは記述系が多いのだが、それがどの程度の温度感で求められているのかがわかりにくくて少し時間がかかる。

今年度から取り入られた成績評価制度の基準が公開されないことも、少しやりにくい要因の一つだと思っている。

 

また、講師側もまだ手探り感で進めている気がする。「こういった出し方をしたら、どんな答えが返ってくるだろうか?」という具合に、テーマが大枠で設定されていることが多い。

おそらく2期生の我々の提出精度具合で来年度以降のプログラム内容に影響を与えると思うので、緊張感を持ちながら臨みたい。

  

サポート

1. 受講者には受講者専用ページが設けられている。

格通知メールと共に送られてきたIDとpassを用いて入ると、各回ごとの講義前の資料や受講票提出項目がある。

各回の講義資料はおおよそ前日までには上がっていることが多い。

受講票は毎回「この講義はどうでしたか?」とアンケート形式で答えるものだが、提出期限が一週間なので忘れると厳しいイメージがある。

 

2. 講義のサポートとして学内のゲスト無線LANが使える。

 

3. ご意見受付制度

ある講義で「これは電通大のデータアントレプレナープログラムで行うにはふさわしい講義ではないように思える。」というものがあった。

最初そういった意見(不満)をどこに通せばよいかわからなかった。

ただTwitterでそのときの講義の様子を実況中継していたところ(すみません)、gepuroさんから「講義取りまとめの先生に伝えるとよい。」というアドバイスをもらった。そこでそれに倣って講義webページから連絡を取ってみた。

するとすぐに先生から返信が来て、色々と策を講じてくれていることを話してくださった。

私が意見を伝えたことで、他受講生も追随して「もっとこうだと嬉しい」といった意見が出やすくなったように思える。

 このプログラムは今後も継続していきたいプロジェクトということで、そういった手厳しい意見も歓迎というスタンスは大変ありがたい。もちろん、受講生のレベルも相応に求められるとは思うが。

 

おまけ

講義後は結構な頻度で名刺交換会が起きる。

外部勉強会やセミナーでもここまで盛んにやりとりしているのを見ないので、個人的には驚いた。

グループワークもあることで濃いやりとりも期待できるといえばできる。

新たな人脈を開拓したい人にはオススメだと思う。