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地味にメモ

ボドゲとかTRPGとか興味ないわけじゃないしむしろやりたいけど

ふと思ったので書いておく。(※1)

 

0. ボドゲとかTRPGとか興味ないわけじゃないしむしろやりたいけど

我が家は卓上ゲーム・カードゲームで家族揃って遊ぶことが多かった。

もともと両親がゲーム好きだったから、数も豊富でドンジャラモノポリー、人生ゲームといった卓上ゲームに、いたスト・桃鉄といったコンシューマーゲームで家族対戦して遊んだ記憶が有る。

高校時代も友達グループで昼休みはずっと大富豪をしていた。KHTCGの大会にもよく足を運んだ。

だから私自身は対人ゲームが嫌いなわけではない。むしろ懐かしみと親しみを持っている方であると思う。

しかし近年、非電源ゲームやTRPGのお誘いになると、内心結構な緊張を受けている。

その理由がおおよそ5つに分かれる。 

 

1. 楽しくやりたいだけであって、けして勝利が最終目標ではないのを嫌がられる

2. ルールを覚えている段階であることを理解してもらえないことが多い

3. 勝たせてもらえないというより優越感を持った相手にタコ殴りされるのに嫌気がさす

4. 「遊びたいから教わっているorやっているんでしょ?」的なのがキツい

5.  勝ちたい人間が同じ場にいるとき、どのポジションでゲームをやるか、かなり心的負荷がかかる

 

まあ結局初心者の愚痴なのだけど、一個ずつ解説していきたいと思う。

 

1.楽しくやりたいだけであってけして勝利が最終目標ではない

勝ちたいよね?と言われたらそりゃ勝ちたい。正直なところ、勝てる方が楽しい。

しかし私の場合は勝利はあくまでも遊びの延長線上にあって、それがmustではない。例えると"公園でキャッチボールするぞ。相手のミットにボールが入ったらいいな。"程度の気持ちである。

それが「おっ、おまえ野球に興味があるのか!」と草野球試合に無理やり引きずり出されて「今のは角度が悪い!おまえやる気あんのかよ!そんなんでメジャーリーグ行けると思うな!」的な罵声が飛んでくる。

そう言われるときってだいたいは何がよくて何が悪くないのかわかっていない段階で、何を怒られているのかよくわかっていない。その上誘われているこちら側としても(誘ってくれた感謝は覚えつつも)、「この人たちは草野球をやってるくせにメジャーリーグを見ているのか?」という具合にだんだん滑稽な気持ちが生じる。

そういう経験を積んでいくと「ああ、このゲームは真面目に勝ちに行く努力を見せないと”怒られる”んだな。」という印象しかつかなくなって、結局離れていく。

チームプレイだとか協調が必要なゲームならまだしも、対戦ゲームで個人がそれなりにやって負けることに対してキレる人がいることで、そのゲームのファン層もそういう人が多いのかなと思うようになる。実際は嫌いになったとか興味がないわけではないのに、だ。

 

2. ルールを覚えている段階の人間はそれだけで不利ということを理解してもらえない

新しいカードゲームとかボドゲを手に入れたとき、プレイ人口を増やしたいのはすごくわかる。

友人や兄弟が「新しいのを手に入れたから遊ぼう!」とキラキラした目で見てきたら、まあわざわざ誘ってくれるぐらいだし楽しいんだろう、いっちょ付き合うかと思う。ここまでは全然問題ない。だって誘ってくれるのは私も嬉しいから付き合うわけですよ。

だけど、だいたいゲーム開始から問題が発生する。

初心者の自分としては説明書を読みたい。なぜって?誘ってくれた手前、真剣に取り組みたいからだ。それがゲームに誘ってくれた人への誠実さだと思っている。

けどだいたいこう言われる。

「自分もまだ理解してないからちょっと待って」

「こういうのはやりながら覚えよう。途中で質問していいから。」

しかし、そうなってくるとゲーム初期〜中盤で本当にしんどくなってくる。

「これこうやってもいい?(自分は説明書なし状態)」→「あ、いやダメ。ここにこう書いてある。(向こうは説明書あり)」

ここまでで、本当に釈然としない気持ちになっている。

そういうルールなら最初から言ってもらえないと、向こうの勝利が自ずと見えてくる。だって「この手を出していいか?」と聞いている時点で、こちらは手札を明かしているのだ。最初からそういう質問がしたくなる状況になることを想像することは、そのゲームの枠組みを理解していないと本当に厳しい。それなのに途中で質問していいですよって、勝たせてくれるのかい?そうじゃないだろ?アンフェアで開始してまで得た勝利の美酒は美味しいか?とすら疑心暗鬼になる。

もちろん初心者が情報過多になって、ゲームそのものに関心を持たなくなるのを恐れているのかもしれない。でもそもそも初心者が説明書に手を伸ばしている時点で、興味は持っている。その人は自分のレベル感でわかるところから、ルールを覚えようとしているわけである。なぜその知的好奇心を摘みに来るのだろうかとすら感じる。

私のこの文句に関して誘う側にお願いしたいのは、コンシューマーゲームチュートリアルの絶妙さを学んでほしいと思っている。段階的にルールを説明していって、最終的にかなり甘い勝負を用意する。"プレイ人口を増やしたい"のが目的なら、そうした方がいい。それが定石になっているから色々なゲームでチュートリアルが存在しているわけだ。それでようやく、「楽しいしとりあえずやってみよう」という具合に、新たなユーザーは育つのだ。それなのにどうして相手を勝たせる要素を排除する?やる気をなくすに決まっている。

 

3. 勝たせてもらえないというより優越感を持った相手にタコ殴りされるのに嫌気がさす

これは2の続きにもなる。

陣取りまたはライフを削るゲームだと、全手札の効果と相手の捨て札を覚えている"自称上級者"がいる。そういう駆け引きは"勝利"の目標のためには、もちろん必要だろう。

ただ繰り返す。「それってルール覚え中の人にやることか?」と思う。

何度でも言うけど"プレイ人口を増やしたい"ときはその目標だけに徹して欲しい。そのついでに"勝利したい"は本当の"上級者"になってからやってくれというハナシである。

 

4. 「あなたも遊びたいから教わっているorやっているんでしょ?」的なのがキツい

おまえボドゲのルール知っている程度で偉そうにするなよ。

まあ、そりゃ新しいコミュニティに入るからにはね、そこのルールを学んで従うのは当然だけど、1〜3の流れがあると正直内心結構キレてる。

 

5.  勝ちたい人間が同じ場にいるとき、どのポジションでゲームをやるか、かなり心的負荷がかかる

是が非でも勝ちたい人がいて、ビギナーズラックなんかで勝ったときにはゲーム外でも恨まれるし「たまたま凡ミスしちゃった」とか本気出してませんでしたアピールされるならまだしも、コントローラを投げつけて「終わり!」とかされると本当に無理。

うまーく負けられるならいいけど、初心者にそういうのは無理なのでたまに明らかなミスをしても「真剣にやれよ!」とか言われるし。

じゃあいっそ手を抜いてヘラヘラとゲームしてた方が気楽なんですよなあ。

 

 

 

ちなみにこのネタは4ヶ月ほど下書き状態にして寝かせていた。わりと毒多めだなとは我ながら思う。読み返してみて推敲しようと思ったけどそれでもなお、考えは変わっていなかったから、、、まあそんなもんだなあと思った。

あとこれらは全部大昔に兄にやられた話なんだけど、書いていて当時のことを思い出して本当にムカついてきた。

 

プレイ人口を増やしたい優良ユーザーの皆様に、こういう理由でゲームから離れていったユーザーがいることが届いたらいいなあ。

 

※1 ... 言い訳だけど、真夜中に更新したことで確認が及ばずレイアウトがガタガタだったものを直しました。(6/15 10:13)