みたぬメモ

地味にメモ

まぐろトロサーモン寿司、そして納豆

この土日は、お寿司をたくさん食べました。

 

 

土曜日に遅めのお昼、近所の回転寿司にて。

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マグロ、トロ、サーモン。

 

あえて、醤油もなにもつけずに、素の味で。うん。おいしい。

 

そして納豆巻き。

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最後にプリンをいただきました。牛乳のコクがきいていてとてもおいしい。

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そして日曜日。自宅にて両親が買ってきたお寿司をいただきました。

 

おいしい。

 

 

魚は、やはりおいしい。

最後に、納豆を食べました。

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こんなに辛かったっけ?とちょっと不思議に思いました。

 

 

 

===

土曜日の朝8:00、母から着信がきていたのに気づきました。

すぐに飛び起きて、かけ直しました。

 

実を言うと最近自宅には帰っていなかったのだけど、そんなことはどうでもいい。

とりあえず、母から電話がかかってきたのだ。すぐに自宅に向かった。

 

 

寝ているようにしか見えませんでした。

自分が買ってきていたたくさんの餌が、綺麗に並べられていました。

いつも使っていたバスタオルに、くるまれていました。

 

 

「お疲れ様です、ちゃんと寝ましたか」とか、そんなことを母に声掛けしたような気がします。

とりあえず平静を装い、ずっと近くにいることにしました。

明け方に、この子がおきたと思ったら、と切り出されました。

昨日はプリンを少しだけ食べたの、とたくさん話してくれました。

 

 

最後の着信が7時だったから、自分はもしかすると寝坊で間に合わなかったんじゃないか、なんて考えていたんだけど、そこでもう一度スマホを見たら着信が3件あった。

最初の着信は4:56だった。おきているわけがなかったことに少しだけ安堵して、母に最初に気づかなくてすみませんでしたと謝りました。

 

さてどうしようか、という話になりました。

 

 

 

こんなに綺麗なんだもの、早めに電話した方がいいよね。本当は明日まで置いておきたいけど、ちょっと蒸し蒸ししているし、今日中がいいよね、と話して、母が電話をかけました。

 

 

 

『以前も、別の猫で、ええはい。お世話になったことが。今日の午前中に引き取りをお願いできますか?』

 

 

 

自分はただ黙ってなぜかツムツムをやっていました。部屋に戻ればいいのに、ずっとリビングにいました。

 

 

業者の方もそろそろくるから、それまでに箱に入れようという段取りになった。

親が用意していたダンボールにみんなで入れた瞬間に、そこで自分は初めてボロボロと涙が溢れた。

 

 

絶対泣くまいと決めたのに、もうそこで止まらなかった。

色々と実感してしまった。

 

 

「ああ、やっぱりamazonの箱でなくてよかった。」なんて父が苦笑しながら言った。

「この子はこれが好きだったから」と、母がキッチンペーパーに鰹節やしらすカリカリを包んで入れていた。

「納豆も入れない? なんかよくわからないけど、納豆を開けるとやってきていたじゃん」と言ったところ、「納豆は……だめでしょう」と母に苦笑された。ウケを狙ってあほなことが言える頭でよかったと思った。

 

業者の人がいらっしゃる。箱を玄関に移動する。

 

 

「このたびは、御愁傷様でした」と手を合わせて言ってくださって、この場にもっとも適切な言葉なのにまたそこでボロボロ泣いた。

 

そして自分はいまだに手を合わせていないことにも気づいた。たくさん撫でるのに夢中で忘れていたし、そういう儀式的動作とまったく結び付けられなかったのだ。

ようやくそこで手を合わせる。静かだった。

 

 

色々な書類を書いた後で「お別れは、もう大丈夫ですか?」と言われて、自分が箱の中をのぞいて、癖でうっかり頭をまた撫でてしまった。これはいけない、この子は母が好きだったんだからと母にもう一度撫でてやってくださいと伝える。「もうたくさん撫でたんだけどね」と苦笑しながら、母が最後にひと撫でする。

じゃあ、あなたが車まで運んであげてくれる?と頼まれて、もちろんと答えた。

 

この場に自分がいる理由は、両親を支えるためにいるのである。しっかりしないといけないのである。

ダンボールを持ち上げて、箱はだいぶ軽いことに気付かされた。

階段を降りる足がどうもゆっくりになっているような気がした。

 

 

白いバンで、そこにはもうすでにもう一つの箱もあった。そこでまたもう一度泣きたくなった。

「もう、大丈夫ですか?」ともう一度聞かれる。

それならば、ともう一度だけ顔を見せてから、とお願いさせていただいた。

 

 

やっぱり眠っているようだ。もしかしたら飛び起きるかもしれない。

でも、自分は何回も確認した。

体が固まってきていたのを触って確かめていた。

 

 

おきないのだ。おきないのである。

 

 

 

「ありがとうございました」と、業者の方にお礼を言った。

白いガムテープで、ダンボールの蓋が目の前で閉じられていった。

 

ここが一番泣いた。

車が去るのを最大限角度のお辞儀で見おくりつつ、外で思いっきり泣いてしまった。

 

 

 

車を見送ってから、帰宅した。

母は入れ違いに出かけていった。気丈に振る舞うのが得意な人だと思った。

久しぶりに、父とたくさん話した。実に4年ぶりぐらいのまともな会話になった気がする。

 

 

かわいかった、かわいかったね。かわいかった。

 

そんな話を2時間ぐらいしていた。色々な話をした。

 

 

明日は寿司を食べよう。そうしましょう。

じゃあこの時間には家にいてくれ。了解しました。

 

 

 

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寿司は、おいしかったです。

まぐろとサーモン。それ以外。

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そういえば、えびの尻尾をねだりに家族で食卓を囲んでいるときによくやってきたな、なんて思い出した。

 

父がテレビとパソコンをつける。「便利な世の中になった」と言いながら、テレビに飼い猫が映った。

 

 

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かわいい。すごくかわいい。

かわいいでしょ?

 

かわいいんですよ。

 

 

 

全員もう泣いてなかった。

 

ただただ、「かわいかった」「かわいかった猫だった」としか言わなかった。

スマホが普及して、鮮明な写真がたくさん残っていてよかったね、なんて話をした。

 

 

そういえば、自分もまだ色々あります、次回はちゃんとデータをサルベージしておきますね、と伝えた。

 

 

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なんだかだいぶ長い土日だった気がするんだけど、いつも通りの時間の流れのような気もする。

でもそうやって、16年間もあっという間にすぎた。

 

精神はまったく成長していない気がするのだけど、確実に景色も周りも変わっていく。

両親の白髪もだいぶ増えた。自分もだいぶ背が伸びた。兄は今夜の寿司にありつけないところに住んでいる。

 

そんなことに改めて気付かされる。

 

 

 

 

 

たまに出会えた16年間に、感謝。

 

 

(なお、この日記を書きながらまたボロボロ泣いたのは内緒である。)