キングダムハーツのセリフで英語を学ぶその3
だいぶ間が空いてしまいました。
風邪を引いたり、他の勉強や、原稿をしたり。師走に向かって慌ただしくなります。
今回も日本語セリフの参考はこちらの本です。
キングダム・ハーツ・ファイナル・ミックス メモリアルアルバム
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前回はカイリの「でも見てみたいって気はするな」という半端なところで終わりました。
ソラ : I'd like to see it too.
「俺も見たいんだよなあ」、ここはオリジナルとゲームと一緒です。
ソラ:Along with any other worlds out there! I want to see 'em all!
はて。なんかまた訳しにくいのがきた。。。
along withが「一緒に」という意味でしょうか。out thereは直訳すると「外側」ですけど、ネイティブ友達に聞いたところ、「ここじゃない」というニュアンスです。
「ここじゃない他の世界が一緒に存在しているなら」、という具合で、なんか「存在している」あたりの動詞が抜けているのかもしれません。
'emは初めて見たんですけど、themの省略形とのこと。ということは前のセリフと続けて、「それら全部見たい!」という具合に訳せそうです。ようやくオリジナルの「この世界以外にも世界があるんなら 死ぬまでには絶対見たい」という訳に近づきました。
日本だと「死ぬまでには」という表現を用いることで自分の意思が強いことを示しますが、英語だとそういった表現ではなく「I'd like to~」→「I want」という変化になるんですね。死ぬまでには、という表現は宗教的に物騒だからかな?
カイリ:So what're we waiting for?
「私たちに何が待ってるかな?」って感じですかね?
オリジナルの日本語版だとここは「じゃあ、一緒に行こうね」というセリフだったので、「カイリはやっぱりソラのことがこの時点から好きなんだろうなあ」と思えていたんですけど、こっちのセリフだとカイリはソラに対してちょっとあっさりで寂しい笑
リク:Hey, aren't you guys forgetting about me?
「俺のこと忘れてないか?」、忘れてないよリク!!!というわけでようやく登場です。ちなみにここの元のセリフは「おいおい、俺は仲間はずれかよ」でしたが、英語も日本語も同じぐらい皮肉が効いていていいですね。
リク:I guess I'm the only one working on the raft.
raftってなんだろうな〜と思ったらやっぱりイカダでした。
というわけで「イカダの作業は俺たった1人でやってると思ってるよ」というところかな。日本語だと「真面目にイカダ作ってるのは俺だけだ」という断定系が、I guess + I'm the only oneで「たった1人で作業してるって思う」と、やはりかなり強調して言っているのがおもしろいです。
リク:And you're just as lazy as he is!
「あなたも彼と同じぐらいサボってるよ!」、、これだとリクのセリフが固すぎるので「カイリもソラと同じぐらいサボってただろ!」でしょうか。
オリジナルのセリフだとここは「カイリも一緒にサボってただろ!」ですけど、日本語での「一緒に」のままだと、withかtogetherかもしれませんが、ここでのサボりはカイリは別段ソラとの共同作業(共同サボり)というわけではないので、一緒に→同様に→as lazy as という変化が起きたのは自然です。
カイリ:So you noticed.
「へへ、ばれたか」が「気づいてたかw」って感じですね。ここのカイリほんまかわいい。
カイリ:Okay, we'll finish it together. I'll race you!
「オッケー、みんなで一緒に終わらせよう!勝負しよう!」、あーもうカイリかわいいかわいい。ここでの「I'll race you!」は島っ子たちの物事を始める際の合言葉みたいでいいですね。ちなみに原作だと、「ね、向こうまで競争しよう!」です。
リク:what, are you kidding?
kiddingには冗談という意味があるので、「なに言ってんの?」って感じかな。リクはやっぱりクールです。
カイリ:Ready, go!
カイリ役の声優さんほんまかわいいかわいい。訳す必要もなさそうですけど「よーい、スタート!」って感じで駆け出す3人たちが本当に幸せそうで、ずっと見ていたい、というか何度もプレイ中も動画でもここを見ていました。
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相変わらずの亀更新ですけど、とりあえずようやくリクのセリフまでこられたのが嬉しいです。引き続きぼちぼち頑張ります。