みたぬメモ

地味にメモ

新国立美術館でクレカ払いをしようとしたら渋られた件について

先に結論を書くと、この話は独立行政法人のありようとかサービス体制に一言物申すといった話ではなく、クレカ払いぐらいすんなりさせてくれ頼むお願いしますというだけの話です。

 

 

これ。

あらましを書くと、

  1. 「ビュールレ・コレクション 印象派展」という特別展示に行く
  2.  お土産コーナーでクレカを出す
  3.  「現金ありませんか?」とスタッフさんに尋ねられる
  4.  「ないんです、すみません」と自分が謝る
  5.  決済中に、「もしかしてここは何円以上からの利用とか、金額に制限があるんですか?」と自分が尋ねる
  6.  「そうじゃないんですけど、あとの列が混むので基本的に断っている」と言われる
  7.  品物を受け取る

 

(^v^)?

 

以前東京美術館で開催されたモネ展でも、「クレカ払いは?,000円からなんです〜(ちょっと数値は覚えてない)」と断られたことがあります。(なんかそもそもそれって加盟店違反なのではと突っ込まれてハッとした記憶がある)

いやでも金額縛りならまだなんか「美術館も独立行政法人化させられて資金繰りに苦しいもんな、手数料惜しいよな」って同情を寄せるんですけど、「列が混雑するから使わないでほしい」というのは晴天に霹靂でした。

 

とりあえず好きなモネの睡蓮の絵を挿入する。

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色々驚くポイントはあるんですけど、その前提をいくつか挙げます。

  1. ビュールレ・コレクションとは、モネにルノワールゴッホピカソといった、疎い人でもわかるほど有名な画家の絵が揃ったすごい展示。しかも次に日本公開されるかは謎。
  2. 当然混む
  3. 新国立美術館は特別展の宣伝に、かなり力を入れている。(自分の知る限りでも、新宿渋谷駅構内でしょっちゅう大型のポスターを見かける)
  4. GW最終日なんぞそりゃもう混む
  5. 当然、お土産コーナーもヤバい。そこいらのバーゲンなんぞ目じゃない。
  6. 5~6台あるレジすべてにクレカ決済OKの但し書きあり

 

昨今、都内の休日美術館はめっちゃ混雑しています。以前開催されていた若冲展や鳥獣戯画展は入場に200分待ち、メイン展示を鑑賞するのに250分待ちといった案内がされ、ニュースにもなったので覚えている方もいると思います。

最近では展示会の混雑をSNS投稿情報から探るサイトもあるぐらいです。

komu.artafterfive.com

 

ビュールレ・コレクションも例に漏れず会場に入るのに10分待ち(まだマシです)。会場内は混雑のアナウンス。メイン絵画を見るのに3~40人ぐらいの列ができていました。ゆっくり鑑賞できたかというとそんなことは一切ありません。

 

ただ、美術館も生き残り戦略のため、多くの人が来てくれるようなコンテンツを用意して行く必要はありますし、混雑自体はその前提を考慮すると集客マーケティング戦略がうまくいっていることの現れなので、とてもよいことだと思います。もっといえば、美術絵画に興味を寄せる人が増えているのもすごく喜ばしいことだと思っています。

 

唐突に挿入されるムーラン・ド・ギャレット

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ただ、その混雑状況を何日も前からわかっていながら「クレカ決済は混雑を招くので極力お断りしています」って、それはさすがに対応としてはイマイチなのではないだろうか。と思ってしまいました。

クレカ決済と現金払いの違いにおける正確な速度感といった野暮なことも主張したくないですし、東京オリンピックが2年後に行われるのに、日本は未だに現金払いに固執しすぎているとかそういう風に巻き込んで批判する気もありません。この展示のためにスタッフを増員するには、かかりすぎる手間や費用も容易に想像ができます。

ただ、混雑の責任を来場客にも押し付けるやり方って、まあどうなのかなあ、それともやっぱりこれはサービス過多なのかなとか色々考えさせられました。

 

絵画がすばらしいものばかりだっただけに、完璧にそっちに意識を持って行かれたのは、自分の人生経験不足感が否めません。

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この日はちょっと曇り空でした。

 

 

 

いやまあ2,160円ぐらい財布に入れておけって反省もあります。気をつけます。