にゃんにゃんにゃんにゃあああん
にゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃん
にゃんにゃんにゃんにゃんにゃん
にゃん
にゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃん
これは頭がおかしくなったとかではなくて、いやまあ、自分もいろいろ理由があるんですけど、
一番大きいのは、文字にするのもすごくいやなんですけど、16年長く一緒にいてくれた飼い猫が寿命をまっとうしそうで、どうしてもこう、心が乱れているのです。
16年、長いですよ。何かと同じ数値だなと思ったらああアレだ、大好きなキングダムハーツが発売された日の10日後ぐらいに拾ったんだとか思い出しました。春休み中で、家族で久々に寿司でも行くかなんて話した帰り道で。拾うかどうかギリギリまで悩んだんです。それが人生の半分以上の付き合い。長いですね。
最初は三姉妹でね。手のひらに乗っかるぐらい。いやあ子猫ってのはどうしてあんなに可愛さが爆発級なんですか。子猫ってのは鳴き声が独特で、ぴゃーぴゃーみゅーみゅー最初は鳴くんですね。
それが歳をとるとなんかまあ可愛くない感じの声を出す猫もいるんですけど、その子はずーーーっとかわいい声でして。でも「にゃん」とは鳴かずに「ぁん」って鳴いている感じ。いやぁテキストにすると可愛さが伝わらない。とにかくかわいい。
三姉妹のうちの一匹は家出してしまい、一匹は自分が大学に入る前に腎臓病で亡くなってしまい、そして最後の一匹が、天寿をまっとうしようとしていて、ただまあね、つらいんですよ。
足取りはフラフラだし、もう丸まって寝られないようで、ただただ心臓の鼓動で全身が上下していて、ぐだーって横になっているんですね。もうちょっとゆっくり落ち着いて寝たらどうかな。というか寝て欲しいんですよね。
にゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃん。
この日記は何も考えずにただ思いつく言葉を書いているだけで、もしかしたらすごく読みにくいかもしれないんだけど、もうそれは勘弁してください。今更なんだけど。
ただ、やっぱりどうしても思い出してしまって、あのときああだったとか、このときはこうだったとか、色々思い出してしまって、
正直、その猫からは正直、自分は嫌われているんだろうなと、猫ってのは賢いですね。猫はたぶんというかどう見ても自分の両親がとびきり好きで、見事な猫で、「おとうさんおかあさんを困らせるようなあなたより、私の方が可愛くて賢いわ!」と言わんばかりに、ここ数年は両親のそばを離れないんですわ。朝は起きたら父の枕元にいって、撫でてもらえるまで離れない。母が台所に行くとついていこうとする。自分が行くと尻尾を揺らして怒る。母が居間に戻ると一緒に戻る。父がごはんを食べるときは近くにいつのまにかいる。自分が母と話すと、起きて邪魔しにくる。夜は母の布団に行く。
私に写真を撮らせる気は無いらしい。近年は全然撮れていなかった。自分の手からは食べないので、amazonで猫のおやつだけは大量に買って、両親に渡す。
「まあ君がその気なら両親のことは頼んだ」と心の中で勝手に頼んでいたんですが、それがどうしてこうしてまあ、やはり自分がバカで、猫の方が寿命が短いということを思い出しました。
噛まれたり引っかかれたり、ひどい思い出と傷もそこそこにあるのに、昔も今も「こいつはかわいいなあ」という気持ちが濁流のようにこみあげてきて、ひたすらしんどい。
とりあえずお茶を飲む。ビートルズの「ALL YOU NEED IS LOVE」を聴く。
にゃん、にゃん、にゃんにゃんにゃん
この日記の意図ですが、断じてその猫との別れのためではなくて、他のお別れが来るときのために日記を残しておこうと思いまして書き綴っているのであります。というのも、以前も猫をなくしたこともあったのに、こんなにも動揺している自分がいるわけで。はて、あのときはどういうことを思っていたんだったか、どうやって乗り切ったんだか。両親はどうだったか。そんなことを思い出そうとして、ああ、とりあえずよくわかんないんだけど、なんか残しておくか。そんな気持ちで書いています。
しかし困った。本当にかわいい猫だったので、ありとあらゆるアカウントで画像を使わせてもらっているのだ。googleとか、LINEとか。どうしよう。(もしかすると肖像権の問題で、うちの猫は私に対して怒っていたのかもしれない)
スレンダーな猫で、刺身を買うと必ずやってくる。グルメな猫。尻尾が長い。すらっとしていて、他の猫より誰よりだっこされることを嫌がらなくて、父と母に頭を撫でられるのがすごく好きな猫。
もう一度お茶を飲む。
お茶ってのはすごい。人間もすごい、ねこはもっとすごい。
これから両親はすごく落ち込むことが見えていて、もう一度お茶を飲む。
実を言うとこうして自分がいま文字が打てるのもすごい、でも今はねこのことだけしか考えられない。
徳の高い猫だったんだと思う。じゃなきゃ一度誰かに捨てられたとはいえ、我が家みたいな狭くて裕福でないのに家族全員から猫可愛がりされて、兄も私もいなくなったここ1~2年は、両親から一番愛されて。前世で何をしたらそんなに恵まれるんだ。
とはいえ、我が家は楽しかっただろうか。我が家に来て、しあわせだっただろうか。
お茶がなくなった。1L飲みきってしまった。まだ買ってから一時間も経っていない。
いろいろ打っていたら、なんというかいろいろと心が固まったような、まだ浮かんでいるような。
ねこに会えてよかった。楽しい16年間のことを思い出した。
ねこがいた間、色々な人と会った。色々な人と別れた。色々と自分の環境が変わった。
にゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃん
両親といろいろと話していこうと思う。
ねこかわいい。
というわけで、TLからいなくなったら放っておいてください。でもたまに構ってやってください。つまりはそういうことです。
このあとはTwitter連携でこの日記の更新通知を出すんですけど、別にかわいそうな自分を見てくれ!というわけではなくて、でもなんか文に残している状況を知らせたくなってしまって、そしてそうやって言葉が誰かに届いたら、たぶん自分は両親を癒す準備行動に移せると思っているのです。
お茶をまた開けました。今日は朝からもう1.5Lぐらい飲んでいる気がします。
当分は、ねこ画像を見るのもしんどくなるんだろうか。
にゃんにゃんにゃんにゃんにゃあああん
にゃんにゃんにゃんにゃん
にゃん
にゃん
だいたい心の中でお別れの言葉は終わりました。あとは残される両親を癒す準備を、自分が済ませないといけません。にゃんにゃん言っている場合では無い。
私の妹は猫だが、私は猫では無いのだ。
猫は自分から両親を取り上げてまたパスしてくるんだけど、猫はそれぐらいのきまぐれが許されるのだ。
ねこはかわいいからだ。そんなもんでいいのだ。
ねこはかわいい。そして1.5L飲みきった。新しいお茶を買って来ます。
いないとは思うんですけど、ここまでにゃん散らかしている文を読んでくれていた人がいたらありがとうございました。