くるみ割り人形と秘密の王国を観てきたので感想
観てきた。ちょっと辛口です。
シアタス調布の20:55回で、劇場内には自分含めて5人しかいなかった。経営大丈夫かシアタス調布。
よかったところ
「さすがディズニー」と思えるほどの豪華な世界観だった。
衣装も装飾も半端なく豪華。冒頭のクララ家に置いているクリスマスツリーはもちろんテーブル周りの家具やら、おじさん家に出てくる回転式ハンガーとか、その辺を歩いているだけの召使いたちの服飾がめちゃ凝っている。エキストラの数も半端ない。
セットも流石にすごい。ロンドン綺麗。秘密の王国のファンタジー感がすごい。
どのシーンも観ているだけで"なんかワクワク"する。
主人公・クララが秘密の王国に入ってからの世界も、うるさいぐらいの色と光と小物の世界なのに、目が全く疲れないどころか画面を観るだけで胸がはやった。
キャラクターの造形もすごい。特に第四の国に行ったときの道化師たちは本当に怖かった。ビジュアルだけで「あ、こいつやべーわ」って思えるのってなかなかない。
イマイチ入り込めなかったこと
自分はバレエとは縁遠い世界で育ったので、「くるみ割り人形」のあらすじも実はあまりわかっていなかった。そのため劇中様々なキャラクターが出てきても親近感が湧きにくかった。おそらく先に原作を読んでいれば「あーなるほどあのキャラクターをこういう設定として持ってきたのね」とニヤリとできたのかもしれないと、あとでネットであらすじを読んでから反省した。
イマイチに思えた部分
主人公のクララも10代女の子あるあるっちゃあるあるだけど、基本的に情緒不安定。お父さんやフィリップに八つ当たり気味に接したり、プリンセスプリンセスと持ち上げられて調子に乗ったのかろくに作戦も立てずに、敵のマザージンジャーに立ち向かってそこそこの被害を出しても知らん顔して「私には居場所がないの……帰る!」と言っちゃうあたり、「この子を美女と野獣のベルと同列扱いの聡明な女の子として観るには、厳しいかな」と思った。(もしかしてあれか、技術はあるけどマネジメントに向いてないパターンか)
でもマッケンジー・フォイの顔と鎖骨のラインはめちゃ綺麗で好き!!!(突然の主張)
マッケンジー・フォイ可愛いよね。 マッケンジー・フォイ - Google 検索
ストーリー感想はネタバレになるので雑に書くと、敵にも味方にもあまり感情移入ができない。「結局あれってどういうことだったの?」と疑問に残る部分がたくさんある。ただただ世界が移ろっていくのをどこか俯瞰的に眺める主人公に、観客はそういう意味で感情移入できるかもしれません。(話の雰囲気も構成もどことなくアリスインワンダーランドに似てるかも。)
厳密なストーリーを楽しむより、ディズニーの世界観とファンタジーらしさを楽しめる人勝ちかもしれないと思います。
あとCGがなんか気になるところは気になってしまった。元々のレベルが当然高いから気になるんだろうけど、クララがネズミの王に捕まるところ、城をテコの原理で脱出しようとするシーンはクララと背景が浮いていて、観ててヤキモキしてしまった、、、。。。
でもやっぱりよかったところ
ラストのくるみ割り人形のバレエシーン最高でした。バレエを映画館でじっくり観るのってなんか新鮮です。2分間ぐらいだったかもしれないけど、あれだけでも観る価値はあると思います。
映画本編そのものではないけど、パンフレットもよかった。役者インタビューで妙に「あーなるほどこの映画のメインターゲットは自分じゃなかったかもね」と補完的に納得できたことと、丁寧な世界観をスタッフがじっくりと解説しているので、世界観が好きな人は満足できるかも。
次は
ボヘミアンラプソディーとメリーポピンズリターンズが気になる。