みたぬメモ

地味にメモ

本当にONE PIECEは常に掲載順が1~3番目だけなのか調べた

Yahoo!newsを眺めていたところ、以下のニュースがピックアップされていたので読んできました。

news.yahoo.co.jp

 

"Hunter×Hunter"の表記に多少ムッとしながら読み進めていくと(ハンターハンターはすべて大文字アルファベット表記が正しい)、さらにモヤっとした説明があります。

●25年のジャンプ史と振り返る『ONE PIECE』の凄さ

 鮮烈デビューとはこのことだろう。1975年生まれのONEPIECEの作者・尾田栄一郎氏は、中学2年のときから海賊をテーマにしたマンガを描き始め、1992年の高校時代に「手塚賞」に準入選。その後、大学を1年で中退し、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の作者・和月伸宏氏のアシスタント時代に出した読み切りマンガ『ROMANCE DAWN』(1994年)を原型として、ONEPIECEを1997年から連載開始。まさかの連載第1作目にして、そこから25年にわたって時代を駆け抜ける、マンガ史上最大級のヒット作を描き続けることになる。

 1997年登場初期から常に(人気順での)1~3番目に掲載されており、『Hunter×Hunter』(1998年3月)や『NARUTO』などの人気作もひしめく中で不動の1位を保ち続けてきた。2010年代に入ってすら『暗殺教室』『僕のヒーローアカデミア』『Dr.Stone』『鬼滅の刃』といった人気作と伍してわたり、ほぼこの15年間ゆるがない位置にあった本作は、2022年現在、エンディングに向けての道筋をカウントダウンに入っている。

 

1997年登場初期から常に(人気順での)1~3番目に掲載されており、

 

『人気順での1~3番目に掲載』って何……?

あ、もしかしてジャンプの掲載順は早いほど人気作っていうシステムを説明したいってこと? なるほど? いや別に人気作だからって前の方に掲載されるとも限らんけどジャンプは……。いやまあ大体は人気作ほど前に掲載されるけど、ジョジョジャガーさんもオオトリ(あるいは周辺)を飾ってくれてたけど超人気だったよ。人気じゃないと前に載らないってわけでもないしこの表現は他の作品に対して超失礼じゃん……主にHUNTER×HUNTERとかにさ(怒ってる)

 

いやそもそもONE PIECEは常に1~3番目に掲載されてない それは真実ではない こういう歴史修整はよくない

(アルコール飲んでいるのでテンションが若干雑)

 

というわけで手元にあった約20年前ぐらいのジャンプを、明日資源ゴミだし解体ついでに眺めます。

 

はいまずは適当に取り出した2001年33号のジャンプ。表紙はONE PIECEです。

ONE PIECEはいつも画面が元気一杯で好きです(最近の絵はちゃんと見てないけど)

さて気になる掲載順は……

1. ヒカルの碁

2. ボボボーボ・ボーボボ

3. 遊☆戯☆王

4. ONE PIECE

 

4位。4位である。(ヒカルの碁は右側列に書いてあることに注意。ページ数を見ること)

ちなみにこのときのヒカ碁は藤原佐為が消えた回で、ボーボボは鼻毛道場編開始。遊戯王は海馬社長がイシズと戦っており、ONE PIECEはナミがアラバスタにてサイクロンテンポを編み出したところです。なかなか熱いですね。

 

『常に』と書いていたので、一冊だけでもONE PIECEの掲載順が1~3位から外れている号を出せば、くだんの説明は棄却されると思っているんですけど、『ONE PIECEが表紙飾ってるしこんなん外れ値やろプギャー』とか言われたら怒るので次を出します。

 

さて取り出したのは2001年23号。なんとMr.FULLSWINGの新連載号です(21年前だったのか……)ちなみにジャンプでは、新連載は表紙&巻頭カラーを飾ることが慣例になっています。

マンキンのアニメ化が発表されたりと熱い号です。

では、見るぞ!!!

1. Mr.FULLSWING

2. ヒカルの碁

3. 遊☆戯☆王

4. HUNTER×HUNTER

5. ONE PIECE

 

読んでくださいエンタメ社会学者、Re entertainment代表取締役 中山淳雄さん……(っていうかエンタメ社会学者って何だろう?)

ちなみにこのときのヒカ碁はsai vs toya koyoという、ヒカ碁の中でも1,2位を争う人気対局をしていたとき。遊戯王バトルシティトーナメント準決勝者を決める戦い前でした。

そして我らがHUNTER×HUNTERはパクノダがリンゴーン空港に単身でやってきてクラピカにジャッジメントチェーンを刺されるという超重要回で、私はこの回における団長の「パクノダ 気づけ!」のモノローグには団長の『いつでも命を投げ捨てられる精神』が見え隠れしているし、それにも関わらずパクノダがジャッジメントチェーンを団長とパクノダに刺すことを了承したときの団長の表情がまさしく失望しているという感じがあっていや〜冨樫先生最高だなって思いますそしてここのクラピカの逡巡が最高だし今というかBW号までに至るクラピカの脆さをよく表している回とも思います(ここまで一口)

そしてONE PIECEはアラバスタにて、麦わらの一味がビビ王女に扮して敵を撹乱させる回でした。ちなみに私はクロコダイルが好きです。

 

酔っ払ったテンションなのでそんなにおもしろいことは書けてませんが、次。

年代飛んで2004年35号。3年経つとラインナップも結構入れ替わっています。

表紙のボーボボの圧がすごい。

そして順位は……

1. ボボボーボ・ボーボボ

2. DEATH NOTE

3. BLEACH

4. ONE PIECE

なんかまあこんなもんですね。っていうか今回紹介した三冊中二冊において、ボーボボONE PIECEの掲載順1~3位入りを阻止しているという事実に驚いています。

 

そして完全に後出しですが、個人の方が週刊少年ジャンプの全作品の掲載順位をまとめて無料公開している、とんでもなくすごいサイトがあります。

www.jajanken.net

こちらのサイトを見ればONE PIECEは最初こそ中堅順位だったことがわかります。

社会学者を名乗るなら、古いジャンプを探して買って読めとまでは言わないまでも、こういったサイトをちゃんと見てください中山淳雄さん……(適切に調べていないのが丸わかりな『人気順での〜』表記とHunter×Hunter表記に怒っているのであって、別にONE PIECEにキレているわけではない)

ジャジャン研 - 『ONE PIECE』少年ジャンプ掲載データ

 

ただ、ONE PIECEの掲載順において、1~3位以外のときを探すのは大変ということは変わりありません。

近年で1~3位以外のときは2019年45号に5位。それでも3年前。そもそもここ10年で1~3位外に掲載されたのはたったの8回。すさまじい。それに競争が激しいジャンプにおいて、20年以上も連載が続いているONE PIECEはやっぱりすごい。

だからこそデータはちゃんと書いた方がいいと思うんですよね。いかにすごいのか、わかんなくなっちゃうし。

 

というわけで今日のブログはこんなところで締めます。

そしてHUNTER×HUNTERをよろしくお願いします。おあとがよろしいようで。