フルメタル・パニック!という作品に調布のいち地元民として感謝している
皆さんはふるさとはありますか。
まあそんなものは捨てたとかいちいち覚えていないという人もいるかもしれません。
筆者は東京都にある調布市に住んでいます。小中大は調布の学校に通いました。(高校だけ他のところに浮気しました、すみません)
しかし調布といえば京王電鉄の開発計画に伴い、街の様相が年々様変わりしています。
一番大きいのは駅が地上→地下と変わったことでしょうか。詳しくはこちらのサイトでも紹介されています。
引用元:
やあ、懐かしい!夏の地上駅改札口は地獄のような暑さでした。(これより前の調布駅南口には噴水広場があったことも覚えているんですけど、まあそれは割愛します)
ご存知の方も多いでしょうが現在の調布駅付近は、トリエができたことによりこんな感じになっています。
いやー、綺麗です。「映画の街に映画館が戻ってきた」と私より上の世代は結構喜んでいました。(映画の街:調布にはゴジラなどを撮影した、日活撮影所があるために親しまれる愛称)
地元が綺麗になっていいなあと思う反面、やはり寂しさを感じます。もちろん記憶にある調布市というのはいつも綺麗ではなく、ごみごみしたような部分もあったと思うんだけど、それすらもなんだか思い出せないし、もう行くこともできない。写真にでも撮っておけばよかったかとも思うんだけど、後の祭りです。(そもそも幼すぎて、写真に残せるような機器を持っていなかったという問題もありますが)
はてさて、表題にある「フルメタル・パニック!」という、ご存知の方も多い作品。
フルメタル・パニック! 略してフルメタは、東京にある調布市が主な舞台です。(現在はTOKYO MXで過去シリーズも再放送しているのでぜひ観てね!4月からは新シリーズもやるよ!!)
フルメタは世界観の設定上、2000~2005年ごろの話になります。そのため、主人公たちが住む街・通う学校もその頃の調布がモデルになっているのですが…………いち地元民としては「あぁーーー懐かしい。10年ぐらい前の調布だな」としみじみした安心した気持ちで観ていられます。
これがもう本当にいい感じに再現されている。ファンの方による聖地巡礼のサイトもぜひご覧ください。(地元民としては聖地と呼ばれるとこそばゆいのですが)
引用元:http://tmsp.web.fc2.com/fullmeta.htm
いやーほんま懐かしい。今でこそマクドナルドは南口にはなく、いまは古着屋になっていたり(【トレジャーファクトリースタイル】調布店 TOP|洋服や古着の買取と販売)、あとこの看板ビルもなくなっていて、いまは綺麗なビルになっていたりします。
さっきから懐かしいという単語以外を書けていません。(とてもまずい)
以前に母(愛媛出身)から、「地元に帰るたび、様子が変わってしまっているので故郷感があまりない。どちらかといえば、親戚のいる広島の方が帰ってくるたびにその変わらない様子にホッとする」ということを言われたことがあります。
それでいうとフルメタの世界には、私が当時憧れていたいわゆる「高校生」たちによる青春群像劇が、自分の知っている調布と共に、アニメーションの世界で彩りを失うことなく生きているのです。
地上駅であった頃の国領駅、仙川の商店街の街並み、自転車で滑走する背景に流れる多摩の住宅地。それら一つ一つの場所に特別に強い思い出があったわけではないですが、フルメタル・パニック!のアニメを観るだけでいつでもその場所、もとい当時の"日常"と"憧憬"にすら戻れるのです。
自分の住んでいる街そのものは外景がなくなってからその良さを勝手に美化して思い出すものだと思いますが、私はいつでもフルメタの世界を通して楽しいストーリーと共に同時に美しい思い出に浸ることができるのです。こんな作品には、そうそう出会えません。
フルメタル・パニック!自体もとてもおもしろく魅力的な作品であることはもちろん、調布という街を選び、市民としても嬉しい形で作品として・アニメーションとして残してくださっていることに感謝の一言しかありません。
もう一度載せちゃうぞ!! 地元民も応援しているぞ!!!!
…………まあ、今年春からの新作では調布は火の海にされてしまうんですが。
せめてもの詫びの印として、新しくできたシアタス調布で先行上映会ぐらいやってもらいたいものです。などと、おあとがよろしいようで。