みたぬメモ

地味にメモ

プリンセスの攻撃手段は色仕掛けだけではない(実写版アラジンの感想)

アラジンの字幕版を観てきました。

www.disney.co.jp

アニメ版を昔から何回も観て大好きな映画であることと、アランメンケンの曲が大好きなので公開初日に行ってきました。

以下、ネタバレ感想です。

 

最初に書くと、全体的に大好きな映画になりました。あーなるほどこういう風にしたのね、といろいろと感心させられました。

 

中でもやっぱりプリンセス・ジャスミンの扱いはいい意味でびっくりしました。

アニメのジャスミンといえば宮殿の奥で大事に育てられ、世間の状況があまりよくわかっておらず友達も虎のラジャーぐらい。けどまっすぐなアラジンには惹かれ、ジャファーには不信感を持ち続け、ロマンチストながら勘がよく、機転の回る美しい女性でした。

 

アニメ映画ではジャスミンは途中、アラジンを庇うため・ジャファーの気を逸らすためにジャファーとキスをしました。実写映画だとそのへんがざっくりカット。

まあアニメ版アラジンの中では一番ムカつくシーンだったので個人的にはカットしてもらっても全然構わなかったんですけど、同じスタッフが作った実写版美女と野獣はアニメ映画の流れをかなり踏襲していたこともあり、この変更はすごく大胆に思えました。

さらにジャスミンは自分が女性でありながらもアグラバーをよくする王になりたいという意思や、衛兵隊長が一度ジャファーに寝返ったのに対して、ジャスミンが圧倒的王としてのカリスマを示してもう一度自分側につくように周りを巻き込んだ展開もなかなかどこかの国に対して皮肉めいた主張を感じておもしろく思えました。

 

プリンセスだけど、色仕掛けや麗しい容姿だけが攻撃手段ではないんです、ということを示した新たなプリンセス・ジャスミンの誕生を観た瞬間でした。

美女と野獣のベルもそうでしょ?と突っ込まれそうなんですけど、アニメ映画では色気・妖艶さを持つジャスミンが、そのイメージだけに留まらずに描かれたのが好感持てました

 

物語も結局アラジンが新たな王として迎えられるのではなく、ジャスミンが新たな王として就任するというのもなかなかいいなあと。任意の国や主張に対してある種の意見表明に見えておもしろかったです。

 

あとはやっぱりアランメンケンの曲がよかったです。最高です。

最初の語り部の導入はどうなるかなと思っていましたが、ウィルスミスが『アラビアン・ナイト』を歌うというのもなかなか面白い試みから始まるな〜とびっくりしました。ここは最後に『なるほど!そういうことね!』と実は最初からめちゃくちゃネタバレされていたストーリー運びに感心しましたし。(しかしジーニーが人間になるということは続編はないんでしょうね……なるほどね……。)

 

ア・ホールニューワールドも良すぎましたし、フレンドライクミーもアリ王子のお通りもひと足お先にも最高だった、最高だった……。

しかしどうして『アバヨ、王子様』をどうして歌ってくれなかったの…………あれ好きなんですよ……。どうして…………(泣いています)

 

ただそのかわり?にダンスの演出がすごかったです。アラジンとジーニーの小気味なやりとりもずっと笑いが絶えませんでした。

ジーニーほど強烈なキャラクターを、人が演じる上での演出を検討し直すのって大変だと思うんですが、期待以上を超えての演出でした。

 

次は山ちゃんの吹き替え目当てに吹き替え版も観て、もう一度字幕版も観たいなあ。

 

最近しかし実写版が多いですね。

セル画長編アニメーション&プリンセスが出ているもので実写化していないのって、あとはリトルマーメイドと白雪姫かな?他の実写も期待して待っています。

睡眠の質を上げるために気を遣っていること2019・春バージョン

昨日書いたブログがちょいと申し訳ないのと、せっかく連続でエントリできているので何かしら書いてみようと思いました。アウトプットの癖をつけておきたいのです。

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最近自分は睡眠の質を上げようとそこそこに気を遣っています。
高級な布団や枕に変えるとかはなかなか難しいので、まずは気軽にやれそうなところを備忘録的にもいくつか書いておきます。

 

0. どうして睡眠の質を上げるの?

本筋に入る前に大前提を一緒に確認しておきたいと思います。

まず、自分の場合ですが体力があまりありません。最近はしょっちゅう体調を崩したり、徹夜をすると厳しかったり色々とガタがきていると思います。

そんなことをバリバリやっている人に言ったところ、「体力がない・疲れやすいってのは、結局休めてないってことですね。つまりそれはきちんとした睡眠が取れてないんですよ。ちゃんと質のいい睡眠をとれていますか?」と指摘されて、どきっとしました。

というわけで、「毎日すっきりした状態で物事に取り組みたい・機嫌よくいたい」という気持ちから、自分は「睡眠の質をあげたい」という気持ちを常に持つようになりました。

 

 

1. 寝る前に揚げ物を食べない

揚げ物や脂質は内臓、とくに肝臓に負担をかけるので、極力夜は避けるようにしました。アルコールとかもです。肝臓が疲れますからね。
(このあたりはなかなか厳しい人もいるかもしれませんが、そういう人は寝る前3時間前は飲食をしないとか、そういう風に適宜臨機応変にやりやすいスタイルに変化させて取り入れるのがいいと思います)

 

2. 適度に運動をしておく

頭が疲れていてもなかなか寝付けませんが、体が疲れているとだいたい眠れます。

自分は普段からなるべく6km以上を歩くように心がけています。足の疲労がぼちぼちあるので、結構スヤァと眠れている気がします(体感)

 

3. ある程度めんどうなことは後回しにする

考えると眠れません。思考を止めましょう。

これは抱える問題の大小や個々人のバランスもあるんでしょうけど、自分は「杞憂状態になりすぎてもよくないな」という気持ちを持っていて、その次に「明日の自分がいい感じに頑張ってくれるでしょう」というわりと雑な思考を持っています。
まあ今考えてよくなることなら考えるんですけど、寝る前に考えることなんてどうせそのとき考えていてもいいことはあまりないので、寝て精神的に余裕を得てから考えることにしています。

 

4. 寝る直前にお風呂に入らない

お風呂に入ると、血流がよくなりすぎて心拍が上がります。ドキドキしすぎて眠れません。入るな(真顔)

寝る直前にお風呂に入るのはやめて、最低でも30分ぐらい間を開けましょう。

 

5. 寝るためのいい環境を作る

部屋が乾燥していたら、加湿器を使いましょう。

いまどきはペットボトルにつけて加湿ができる、安価な優れものも多いです。1,500円ぐらいケチらず、とっとと買いましょう。

自分はこれhttps://amzn.to/2UZcOw8)使ってます。ペットボトルなので場所もそんなに取らないし、いざとなったらいつでも捨てられやすいというのはいいなと思います。

 

6. 体を眠る体勢にする

自分はどうしてもPCを使う作業が多く、眼球がめちゃくちゃ疲れているのと、スマホ中毒なのでベッドに入ってもなかなかスマホから目が離せません。。。

そういうときは無理やりまぶたを閉じる姿勢にします。というわけでアイマスクで強制的に視界を塞ぎます。

個人的なおすすめはこれ。めぐりズム

めぐりズム蒸気でホットアイマスク 完熟ゆず 12枚入

一枚あたりの単価は100円近くするんだけど、蒸気で目元がぽかぽかしてじんわりほぐれていくのがすごく気持ちいいし、色々な香りが楽しめるのもすごくうれしい。
個人的なおすすめの香りはゆずとバラの香りです。

使い捨てなので、もし合わなかったら他のアイマスクとかも合わせていろいろ試してみるのもいいと思います。確かコンビニでも一枚から売っていたような。

なお、めぐりズムにはマスクもあるんだけどそっちの効果は個人的には今ひとつだった。。。風邪を引いている人にはいいのかな?

 

7. いいから頭を休めるんだ

最近読んだひろゆきの本にあったんですけど、頭を雑なことしか考えさせない状態にするというやり方があります。

これは簡単に書くと脳内古今東西をやっていて、でもあくまでも薄っぺらい状態で語彙を保ち、とにかくそのワードから深く考え出さない・連想しないということがキーになります。

たとえばまず雑に『さくら』といった本当に適当なワードを考えて、『さくら』の『さ』で始まる言葉をどんどん頭の中に浮かべる。『さる』『サイレント』『サムゲタン』、こんな感じで、その単語のあいだには何も結びつきが起きないように考えます。

頭はシンプルなことしか考えないと、その単調な繰り返しに飽きていつの間にか寝てしまう、というものなんですけどわりあい眠れます。これを『さ』が終わったら次は『く』、『ら』と同じようなことをやりますが、だいたい『ら』まではたどり着けません。

 

8. だからもう寝よ?

それでももうだめそうならサプリに頼るのもいいと思っています。

自分はしっかり寝たいときはグリシンを飲んでいます。

[海外直送品] ナウフーズ グリシン 1000mg

これを飲んでおくと、短時間睡眠ながらしっかり眠れて早朝すっきりした気持ちで起きることができやすくなっています。正直自分もサプリに頼るのは抵抗があったんですが、グリシンは副作用が全然ないので助かってます。

 

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というわけで睡眠の質を上げる2019春バージョンの紹介は終了です。

夏は夏でなんか対策を考えて健やかなねむりにつきたい。それでは。

オタクの行き場がなくどうしようもない愚痴

これは愚痴です。

 

先般、私の大好きな某コンテンツのイベント物販情報が出ました。

「ふむふむ、今回はこういう品が出るのね〜〜〜いくらになるかな〜〜〜」と眺めていて、最後の文言。

 

"一度のお会計が税込5,000円以上のご購入で、VISA・MasterCardの各カードがご利用いただけます"

 

むむむ……これは……………ってなってしまった。
いやもちろんオタクだからね。もっといえばもう初期からずっと追いかけているからね。脳死でお財布を出して、全部買って「あれーーこれぐらいの会計で済んだよあっはっは」ってなことが日常茶飯事ですから、5kなんて軽く越えると思うし、気にしなくていい部分ではある。

けど引っかかったのは「これはクレジットカード加盟店規約違反」である。手数料を払うのが大変なんだろうという懐事情があるお店あるある話だ。

まあなあ、これも年に数回やるかどうかみたいな希少なイベントだしね。
これが「協力してください」ならファンも片目を瞑って「まあなあ、数回しかやらないイベントだしなあ」って気持ちにもなるんだけど、ここまで堂々と金額制限をHPに載せちゃうか、そうかーーー。というお気持ちになっている。

もともとそのコンテンツは未成年向けにもやさしい価格帯で色々と商品を出していた時期もあった。けどひとつ1,000円以上のグッズを出してそれでもなおクレカも金額制限は守銭奴か?なあ守銭奴か?みたいなことも考えてしまう。

さらに言えば懐事情というのも正直怪しくて、きみのところで出している別コンテンツで月ごとに50億のインカムあるよね?なんならこのコンテンツでもいろいろと荒稼ぎしたと思うけど、そこんとこどう?と聞いてみたい。

というか何よりここまで堂々とコンプライアンス違反をしれっとやってのけてしまっているところに対して、もしかすると(というか多分そう)これはイベント興行会社のしわざかもしれないけど、「ブランド価値が、品位が、どんどん落ちている」と考えさせられてしまい、すごく残念な気持ちになっている。

もちろんこれは自分が大人になってそのへんのお金関係に少しは賢くなってしまった、もといそういうところに目がいってしまうという悲しい部分もあるのだと思います。

物販HPの記載にはすぐに修正が入ったけど、「そういうことを平気でやるようなコンテンツになってしまったのか」という残念感が拭えない。
そして、そのコンテンツ制作に直接関わった人ほど、この件には関係ないだろうに、そう思わせてしまうような浅慮な行動が最近の公式では目についていて、ちょっとつらい。

自分に限っても、こんな未練がましい、好きな人に振られた人間みたいな愚痴ブログを書くのではなく、さくっとカード会社に規約違反していまっせという電話をするのが一番かもしれないけど、それができない感情を持っている自分もいることにも気づいています。
そのコンテンツの品位が落ちていると感じつつも、好きだからねそりゃね。好きって証拠に、このブログエントリ内にはそのコンテンツ名出してないじゃん?(もちろん以前のエントリを探れば簡単に当てられてしまうでしょうが)そういうことなんです。


とはいえさあ、この前発売された本編もそこそこの評価(感想)だったし、なんだか見切りのときなのかもしれない。そんな気持ちすら持ってしまっている。


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書いてみたけど本当にどうしようもない愚痴だった。すきなものがどんどん嬉しくない方向に変わっていくのを眺めていくのは、ちょっとしんどい。そんな感じなのかもしれません。
いやまあイベントは楽しみますけどね!!!いいイベントだといいねえハム太郎!!!

コンテンツグッズと私の話

そういえば私はいつからコンテンツグッズ、いわゆるオタクグッズを買うようになったのかなとぼんやり考えていたので、ちょっとまとめました。単なる回顧録です。

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まず幼少期、テレビでやっていたセーラームーンのおもちゃを兄の友人(女の子)の家で見つけて、「やだ!これがほしい!」と泣いて頼んで果てには帰らないと叫び、その家のおかあさんと兄の友人が苦笑しながら貸してくれたことをきっかけに、渋々母は私のためにセーラームーンのおもちゃを買うようになった、という話をしてくれたのを覚えている。確かにその後も幼稚園ぐらいだかそれぐらいの頃、おもちゃ屋さんですごくキラキラしているピンクの変身コンパクトを見て泣いて買ってくれと頼んだ記憶もある。その当時はただ光る・音が鳴るだけのおもちゃながら、飽きずにずーっと触ったり眺めたり、首からかけて(変身コンパクトは幼児向けのチェーンがついていた)、ごっこ遊びをしていた気がする。セーラームーンの世界観に浸っていたのか、あるいは憧れを具現化したものがそこにいて、とにかく嬉しかったんだと思う。

 

その後我が家は2回ほど引っ越しがあり、そのときにいくつか年下のいとこにおもちゃを半強制的に譲るか、処分するというイベントが起きたことと、さらにはもう小学生なんだからという理由であまりおもちゃを買ってもらえなくなった。

そこからなんとなく、自分でもおもちゃに興味がなくなった。それに加えて、小学生のおこづかいではおもちゃ屋さんのおもちゃを買うには少なすぎたということも大きいかもしれない。テレビのセーラームーンもその頃には放送が終了したため、自然と「おもちゃ」からは卒業した。

 

ただし、母が特に漫画やアニメに造形が深い人だったので、いろいろなものを見せてくれた。そして漫画、ぬりえ、着せ替え紙人形といった紙製品は買ってくれていた。

そして自分は毎月1,000円のおこづかいから、集英社から出ている「りぼん」を毎月買うようになった。

それには「応募者全員サービス」という企画があり、雑誌に封入されている封筒に指定金額分の切手を送ることで、一ヶ月以内に欲しい商品が届くという、いわゆる通販制度があった。当時クラスでは種村有菜先生の作品が流行っていて、その作品グッズを手に入れるということは一種のステータスだったというのはあるけど、単純に郵便局に行って指定金額分の切手を封入すると商品が届く、というシステムが当時の自分にはすごくおもしろかった気がする。親も「郵便局に行って、切手を購入して、期限までに自分の住所を書いて投函する」という一連の作業は勉強になると思ってくれて、好きにさせてくれていたのだと思う。実際それで、1人で400円分の切手を購入するにはどういった切手の組み合わせがあるか(80円切手を5枚買うか、50円切手を8枚買うかだけの話なんだけど)を窓口の人に伝えること、住所と親の氏名をきちんと漢字で書く、消印有効日に間に合わせるためにはその日の夕方4時までには投函しないといけない、といった最低限の知識を身につけることができたように思う。

とはいえ、部屋によくわからない文房具や雑貨が増えていく(しかもりぼんには毎月そこそこの付録がついていて、それも乱雑していた)ことに、親はあまり良い顔はしていなかった気がする。

 

 

しかしあるとき、クラスメイトはもう漫画イラストつきのグッズを買っている時期じゃなくなっていると気づきつつあったことと、さらに同時期に郵便局で購入した切手がすごく綺麗で(たぶん季節の背景とかそんな感じのイラストだった)、「この切手はすごく綺麗だ、とっておきたいな」と思った。ただしそこにジレンマが一瞬発生した。自分のお小遣いは毎月1,000円。当時のりぼんは400円ほど。そして毎月バカみたいに応募者全員サービスに応募して、友達と駄菓子を買うような毎日だったので、いわゆる貯金もなかった。切手をとっておくのはいいけど、そうすると今月号の応募者全員サービスの商品は手に入らなくなる。どうしよう。そんなことを考えて、考えて、その月は応募しなかった。

「もういいかな」と思ったのかもしれない。その月はイラスト付きの安っぽい財布を手に入れるよりも、綺麗な切手を残しておくことにした。

こうやって書いていると、好きなものを何も考えず購入を続けるものの、あるとき「もういいかな」というタイミングが来るような感じなのかもしれない。

 

 

でもまた転機がおとずれる。キングダムハーツだ。

発売前コラボキャンペーンとして、三ツ矢サイダーバヤリースオレンジの500mlボトルにキーホルダーがついていたのだ。はじめて手に入れたのはバヤリースオレンジのカイリのイラストキーホルダーだった。初めて見たカイリのデザインはすごく衝撃で「すごくかわいい、ほかのも集めたい」と思った。当時はファイナルファンタジーも好きだったんだけど、リアルすぎて、いまひとつ「大人のゲーム」という気持ちがあった気がする。そこにやってきた、少女漫画ほど目も大きすぎず、けれどディズニーとうまいぐあいに調和してデフォルメされたイラスト。もう釘付けだった。

親と買い物に行くたび、「バヤリースオレンジと三ツ矢サイダーが欲しい」とたびたびねだった。

でも親もそんなに毎度500mlジュースは買ってくれない、コラボ期間は早々に終わり、自分はキーホルダーを集められずに終わってしまった。すごくかなしかった。

 

その時期、もう一つの転機があった。インターネットである。

まだADSL回線もなかった気がするのだけど、ヤフーのオークションサイトを見て、バヤリースオレンジと、三ツ矢サイダーのコラボキャンペーンキングダムハーツキーホルダーがそれぞれ出品されていることを知った。700円だ。高い。けど、すごくほしい。

親はネットオークションなんて時期尚早だと思ったのかもしれないけど、「これも勉強になるかな」と思ってくれたのか、親のアカウントを借りて落札して、出品者と住所や振込口座の連絡などをメールでやりとりした記憶がある。そのときゆうちょ口座も開設して、出品相手には大変申し訳ないぐらい手こずったけど、すごく勉強させてもらえた。

 

届いたときはものすごく嬉しくて、もう少女漫画グッズは卒業していたけどキングダムハーツのキーホルダーチェーンは筆箱につけていった。

授業中に野村哲也さんの描いたソラ・リク・カイリのイラストを眺めて夢想していたし、もしこのときに学校に何かしら事件が起きたら、この筆箱もといキーホルダーだけはなんとしても死守するんだ。そんなことを考えていた気がする。

 

 

あと自分はもともと絵を描くのが好きで、だからそもそもイラスト付きのグッズに強く惹かれていった気がする。休み時間も家でも種村有菜さんの絵や、野村哲也さんのイラストをよく真似していた。

だから、イラストが入っているグッズがすごく欲しかったし、まんがもたくさん買っていたんだと思う。新しいイラストが公表されるたび、目を輝かせて一生懸命真似していた。

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わたしにとってグッズを買うという行為は、コンテンツ支援とか他者へのマウンティングだとかそんな面倒なものではなく、もともとそのイラストが好きで真似したいから買っていたのと買い物のフローが勉強になっていたから、という非常に単純な話だった。けどこれらは本質的な買い物の仕方ではないような気がする。

 

なんでいきなりこんな日記を書いたのかというと、近年、経済的に余裕が出てはいるものの「あれも、これも」という自分の買いもののスタイルにはさすがに疑問を覚えてきていた。「本当に欲しいものはなんだろう」「それを買って、自分はちゃんと使いこなせるか?」「単純な消費と収集行動ばかり続けていても、必ず上はいるし限界はある」という気持ちと向き合っていた。

ちょうど同世代の同じコンテンツが好きな友人たちも、家庭があるからという具合で、買い控えたりだとか、整理しているという話も聞いていたり、そのうえ自分の実家も引っ越すということになり、家に置いてきている様々なグッズのことを思い出して、「自分もそろそろ潮時なのかな」ということを考えざるを得なかった、というのが近いかもしれない。

 

そこで自分はどうしてコンテンツグッズを買っているんだろうな、と改めて昔のことを思い出しながら書いてみた。けれどグッズ本来の本質欲しさ(たとえば傘とかなら、傘の性質にこだわって買うだとか)に則った理由で買っているのではなく、やはりむかしから「コンテンツと決済フローありき」で買い物をしていた自分に苦笑している。

 

 

でも、何も考えずに買い物をするのが、買い物の一番の楽しさかもしれません。

そんなこんな、今後もやっぱりいろいろ買いあさるんだろうなあと考えていました。おわり。

 

 

最近読んだこの本もすごい。やっぱり消費行動も上には上がいる……。

【読書メモ】働き方完全無双を読んだ

今回はこちらの本を読んだので感想を投稿します。

働き方 完全無双

ご存知の方も多いと思いますが、こちらは5chの管理人・ひろゆきさんによる「働き方」の本です。

新年度ゆえに考えるところも多く、「まあこれからどうやって働くのが良いのかなあ」とぼんやり考えていたので手に取ることにしました。

 

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本の概要

「そもそもこのままだと日本経済やばいし、その中で個人としてはどういう戦略を持って生きるのが良さそうか」ということをテーマにして語られています。

どうして日本はまずいのか? 個人の働き方はどうして疲弊していくばかりなのか? そういった流れの中で、個人と国はどのような戦略を持っていけば良いのかという背景事情から、生じている問題、それらに対するざっくりとした提案対策が述べられています。

 

本の感想

「働き方」にはフィジカルな部分、メンタルの部分、そして時流を読み解く必要があるという、それらはごく当たり前なんですけど、ひろゆきらしいライトな語り口が独特ですごくおもしろく読めました。

 

当然ですが、働くためには(たとえそれがデスクワークの人でも)ある程度体力が必要なわけですが、その体力を維持するためには日頃の生活でどういう部分を大事にすればいいか?という単純ながらも重要なライフハックが淡々と述べられているんですけど、それがすごくおもしろい。

たとえばひろゆきは鼻炎に悩まされているそうですが、鼻炎の原因は結局鼻の粘膜周辺に血流がたまりすぎているから起きてしまう、ならば鼻をつまんで口を閉じて頭を左右前後に1分ほど振ってしまおう。すると、鼻に集中していた血流が「それどころではない」と気づいて分散されるので、鼻呼吸がスムーズに行える。

すごく簡単な話なんですけど、誰も言語化しなさそうなところをきちんと個人のエピソードに落とし込んで、持論を展開するという流れがすごくおもしろいです。

 

働き方についても、他人と差別化して価値を出せる人間になるにはどうすればよいか、どういうことを大事にしておけば自分の人生を守れるか、たまにずるがしこさを見せつつも、経営者としても労働者としても一つの筋を通して書いているので、ひろゆきの語り口が苦手でない・インターネットの文化を楽しんでいる人にはおもしろく読めると思います。

 

もうちょっと掘り下げた感想

実はこの本は二週前に借りて、一気に読み終えたぐらいには文章がおもしろかったんですけど、実は心に残るものがあまりありませんでした。

 

というのも、「良いとされる働き方」ってだいたい「エンジニアの理想の働き方」的な話に近しいものが多くて、それっておよそ自分は普段から触れる考え方だからこそあまり目新しさがなかったのかなあと考えています。(目新しいものがないから、役に立たないというわけでは決してないんですが)

 

あと「日本は観光資源で頑張った方がよい」というひろゆきの持論にも正直「うーん」で、「ひろゆきにしては(もしかすると勝手に期待しすぎなのかもしれない)至極普通すぎる発想だなーーー」という感じに思えたのが自分の敗因かもしれません。

日本のインバウンド施策ももうある程度頭打ちしている印象がありますし、なにより観光で稼げるお金って地方にそこまで分配されるわけでもないので、結局地域格差がどんどん生まれるんじゃない?とかなんとか考えています。

 

とはいえ個人のライフハックはものすごくおもしろくて、やや不謹慎なエピソードなんですけど、ひろゆきは経営者として色々な契約書に目を通す必要があるため、言葉の厳密性を非常に重んじているとありました。そして「言葉は正しく使わないといけない」というまあそれはそうっていう発想に至っているんですが、特徴的なのが「『●す』とインターネットに書くと罪になるけど『●ねばいいのに』と書くと願望にしかすぎないから、これは罪にならない。どうせ同じダメージを相手に与えるなら、後者の方がいいですよね」というところはさすが5chの管理人をやっているだけあるなあと(本当に不謹慎ですが)ちょっと笑ってしまいました。

 

まあどうせ働くなら、企業はもちろん国家ともwin-winでやっていきたいものだよなと思います。

 

あと以前に書いたこの文章も思い出していました。そういえばちょうどrubykaigiの時期でしたね。

srknr.hatenablog.com

 

というところで、働き方 完全無双の感想日記でした。

 

8年が経って

今日で東日本大震災から8年が経ちました。

 

自分は東京にずっと住んでいるので、いわゆる「エア被災」程度でしかありませんが、それでも地震はやっぱり凄かったし、その後の生活も影響を受けたことを覚えています。

しかし8年も経ったからか記憶もいくつか風化してしまっていて、当時を振り替えるニュースを見てもどこか遠い世界の話のように思えてしまっている自分もいます。

これは良くないなと思い、特に誰の役に立つとかではないんですけど、改めて当時のことを思い出しつつ書こうと思います。


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そのとき自分は家でずっと、3月3日に発売されたディシディアデュオデシムファイナルファンタジーというPSPのゲームをしていました。(春休みモードでしたね……)

やたらと飼い猫がまとわりついていて、うーんうるさいなーと思ったときに、大きい地震が起きました。

 

横揺れも長く激しく、部屋にある本棚がとにかくバッサバサと本を落として揺れて、猫もどこかに消えました。

自分は慌てて部屋を出て、母親に「あなたも食器棚を抑えなさい」と言われ、とにかく抑えました。知識では「玄関の扉を開けておく」ということは知っていたんですが、飼い猫が脱走したら…‥とか、そもそも家の扉が開かなくなるかもしれないレベルの大きい地震になるかどうかも考えられず、とにかく目の前のことに対処するしかなかったのだと思います。

もともと車酔いしやすいタチの自分が、そろそろ吐くかもしれない、というぐらいで収まります。ああすごく大きかった、震源地はどこだ、とテレビをつけました。

 

そしてニュースを観て、「これはとんでもないことが起こる」と焦り始めます。

そういえば家には全然備蓄のものがないね、と母が気づいたので、自分が慌てて買いに行くことにしました。母はいなくなった猫を探すのと掃除をすることにしました。

 

最初に自分は駅前の西友に行きましたが、店はシャッターが降りていて、張り紙がありました。「棚が倒れて危険なので、一時閉店しています。復旧の見込みはまだ立っていません」といったものだったと思います。

なんていうことだ、西友が閉まっているとなると、この辺りで水が安くたくさん買える場所ってどこかな。とちょっと焦った記憶があります。周りの人も同様に焦っていました。

そこで駅近のマルエツに行ってみたり、当時は駅近に存在していたクリエイトというドラッグストアに行ってみました。とにかくたくさんの人が来ていました。すでに点数制限は起きていたものの、水のペットボトルや電池は軒並み売り切れ。値段関係なく、売り切れでした。仕方なく残っていたお茶のペットボトル2Lを2本買いました。

店員さんたちも早く家に帰りたかっただろうに、かなり気丈に対応してくれていてありがたかったです。

 

そういえば、かなたさんのメモを読んでいて思い出したんですけど

kanata-john.hatenablog.jp

このときは自分もガラケーでした。おかげで充電の持ちがよかったです。(そういうことも忘れていた自分にびっくりです)

モバイルのyahooの震災情報は繋がりにくかったんですけど、当時からすでにTwitterをやっていたので、「あの店はもう今日は閉めた」といった情報に触れることができて、やっぱりありがたかった記憶があります。

というのも当時、自分の周りはTwitterよりもmixiが主体だったんですが、mixiはどちらかといえば情報速度が遅いことと、ローカルに即した情報はあまり投稿されていなかったこと(例えば近所の店の情報がまさにそうでした)、一方でTwitterは情報速度がとにかく早く、ローカルに即した情報も検索すれば出てくるところに利点を感じていました。

もちろんデマも多かったんですが、この当時は今ほどデマも少なかった気がします。

 

家に帰ると、そのときには津波が……というニュースも知りました。

 

そして都内は電車も動いておらず、兄と父は大丈夫だろうか。と思いました。

夕方ぐらいになって、同期とメールをして(まだLINEをやっていませんでした)「これからどうなるんだろう」「今日はもう移動できないよね」といったやりとりをした記憶があります。

携帯のメールや電話は繋がりにくかったんですが、PCメールで色々とやりとりできたことが、すごく助かった記憶があります。

部屋のヒーターをつけるのは転倒したときちょっと怖いね、ということで消灯にしていたんですが家の中がすごく寒くて、PCの熱で暖をとったような気がします。

 

あといなくなった猫ですが、地震が起きたときに慌ててたまたま開いていた天袋に入っていたようで、夜になってようやく出て来ました。(それまで母は、猫はもしかして外に出たんじゃないかとすごく動揺していました。猫はずっと家で飼っていたので、外に出るとまず戻ってこられないと不安に思っていたからです)

あまりにたくさんの本が落ちたために、猫はすごくびっくりして、天袋に入れていたダンボール類の奥でずっと震えていたようです。自分がもっと日頃から部屋の掃除をして、さらに転倒防止対策をしていれば猫を怯えさせることもなかったんじゃないかと思うと、そこはずっと後悔しています。猫の目はずっとまん丸で、相当怖かったんだと思いました。

(ちなみにその子は一年後に腎臓病で亡くなりました。母が「地震の時はごめんね」「骨壷を持ってはいたいけど、地震で無くしちゃったりしたら落ち着かないでしょう。離れるのは悲しいけど、共同墓地でちゃんと埋葬してもらいましょう」と、そういう意思決定に影響が起きました)

 

テレビでは帰宅難民になった人たちが映し出されていて、甲州街道をハイヒールで歩く人が本当に辛そうだと思いました。兄もいつもなら20時ごろには帰るのが、日が変わるぐらいになって帰って来た記憶があります。やはり大きい道路沿いに帰って来た、と言っていました。

 

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それからは、日常の品が不足したり、計画停電が実施されたりといったことが起きました。(ちなみに印象に残っているのは、国立大後期試験が各地実施できず、センター試験の結果のみで合否が決まったニュースです。)

あと四国に住んでいる親戚が、「東京だと手に入らないだろうから」と、電池や水、すぐに食べられる非常食の類をたくさん送ってくれたりと、助かった記憶があります。

母も心配性になり、「家を出るときは、非常食を持っていなさい」と、お歳暮でよく見る羊羹を一つ、ずっと持たされていました。

あとすぐに使える現金やテレホンカードもちゃんと持っておかないとな、と、この当時はカバンの中に色々と入れていた気がします。

 

情報の話でいうと、身近なことでは「ガラケー用のモバイルバッテリーを買いに行こうかな」とmixiに書いたら、地元の幼馴染に「もうどこも売り切れだよ」と突っ込まれたこととか、「メールだけだともし繋がらなかったときが怖いから、Twitterでも繋がらない?」と友達に提案されて、相互フォローになったりだとか(確か当時mixiは常時ログインができず一度ログイン認証しないといけなかったことと、さらにmixiはあくまで日記サービスが主流で最新情報を投稿しにくい文化があったので、使いにくかったのです)がありました。

身近でない情報の話でいうと、まとめサイトニュー速をずっと眺めていたことで、テレビよりも早く全国の状況を知ることができ、気晴らしにもできたことと、Twitterではぼちぼちデマが見られ、それが拡散されてしまったり、不謹慎騒動が起きていくのを目の当たりにしました。

 

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8年も経って、細かいことはそれなりに忘れているんですけど、他の人たちが日記に書いてくれているおかげで「そういえば自分もこんなことをしていた」ということを思い出す手がかりになりました。

 

まとめは、ほぼほぼかなたさんのメモの受け売りですが、

kanata-john.hatenablog.jp

人によっては忘れておいた方がいいものもあるんだと思いますが、いくつかは忘れないようにして今後の生活に活かしていくのが、生きていく人間の仕事なんだろうなと、打っていて考えていました。

コミケ超初心者が平成最後のコミケに初出展したら楽しかったという話

2018年12月31日、コミケ(C95)に初出展しました。

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どう見てもコミケ当日のものじゃないビックサイトの写真

 

私はコミケに縁遠く、毎年夏冬のニュースを見ては「やばい数の人だわ……絶対行きたくない……」と敬遠していました。

オタクの私ですが、公式(けれどコミケに出るタイプの企業ではない)にお金を落とすタイプのオタクで、率直に言ってしまえば個人の作った本の魅力はよくわからないというタイプのオタクでした。

というわけで、まともにコミケに行くのは初めてという状態からのスタート(ちなみに昼からは行ったことあるけど、すぐに撤退した記憶がある)、これはそんな超初心者でもコミケに出展したらおもしろかったよーという話です。

 

超初心者が出展しようかなと思った経緯

「そんな動機かよ!?」と思われそうですけど、まあ誰かにとっては必要になるかもしれません……ということで恥を承知で書いておきます。

 

1. 平成最後のコミケだった

平成最後じゃん、出てみるか」。これ。

色々考えたけど最後の後押しになったのはこれかもしれない。平成に生きる自分として「平成最後の大イベント」に出てみたくなった。申し込んでダメならそれで潔く諦めればいいし、受かれば頑張ろう。そんな感じでした。

 

2. でもその前にたくさんの友人と話していた

でもその前に、友人に恵まれていたのは忘れちゃいけません。

私はコミケをはじめとした、イベントに出展する側の友人に多く恵まれていました。

だからどんなモチベーションでやっているかとか、どれぐらいのスケジュール感なのか、費用感は……ということを雑談ベースで話す機会が多くて、「あれ、私でもできるかもなあ」と思わせてもらったことは大きいです。(あと私は高校時代に学校内外に配布する、冊子や書類を作る組織に所属していたので、紙の出版物を作る上での泥臭い作業感をよくわかっていました。ですので決して制作過程そのものを見下しているのではなく、今までは公費を使ってグループでやっていたものを、スケジュールや費用感全部含めて個人でもなんとかやれるんじゃないか、と思ったということです)

 

特にC94で初出展された、「ねるねるねるねのすゝめ」を出したころんさんと夏にごはんを食べる機会があったのが、私的に大きかったです。ねるねるねるねのすゝめ - ころんくんのお店 - BOOTH

ころんさんもC94が初出展だったため、ビギナーがコミケを始めるには……というところをじっくり聞けたことはもちろん、ころんさんの新刊本を直接購入させていただいたとき、私は「やっぱり物を作る人間ってのはそれだけで強いよねえ」といったことを言いました。

その言葉が自分の中でジワジワと刺さって(自分で言ったのにも関わらず)、「うーん、ということは特に何も作っていない今の自分は、強くないって状態なんだなー」→「何か作りたいなあ」と自分の中で考え始めるきっかけになりました。

周りは製本なりアプリ作成なり色々な挑戦や制作をしているのに対して、自分は消費活動ばかりで、生産的なことはあまりできていなかった自分が歯がゆかったんだと思います。

 

3. 技術書典

池袋で開催された技術書典に行ったんですが、これが面白かった。

techbookfest.org

買う側の私が「なんかよくわからん分野だけど買ってみるか」と、びっくりするぐらいたくさんの本を買いました。これはすごく衝撃的な体験でした。というのも私がむかしむかしとある二次創作同人誌の即売会に行ったとき(まあそのときは高校生だったのでお金がなかったとか発禁本が買えないとか色々制約はあったんですけど)は、厳選した本しか買いませんでした。その私が、両腕が重くなるぐらいの個人発行誌を買いました。本屋でも表紙買いをしたことなんて数える程なのに!

この経験から、私は今まで「価値を見出せないものは買えない」という人間だと思っていたものの、「よくわからん分野だが何かそそられるものがあるから買う」という一面を持つ人間だと気づきました。そして、「こういう買い方をする人って結構いるんだな」と気づきました。

技術書典をきっかけに、「自分の出すもののクオリティがどうこういうのはやめよう。どんなクオリティであれ、買うかどうか決めるのは手に取った人だ」と、コミケ来場者達の胸を借りるつもりで頑張ろうと改めて考え直した気がします。

 

4. そして平成最後のコミケ

あれ、1と同じじゃん?気のせいじゃないね。

でも2と3のことがあって、「うーん、何か作るか」と「平成最後だし!!」というノリに乗れました。「コミケに出る」って決めたのなら、私もスケジュール考えて物を作って出展するんじゃないか。過去の自分の行動で未来の自分の行動をコントロールしてもらうわけです。

結局何かの踏ん切りがないと出られませんね。あと私はまだ独身なので、「独りのうちにやれることをやりたいな」ということも大きかったかもしれません。 

 

おそらく他の人ほど「よっしゃやるか!」と、いい意味でも悪い意味でも気負いもせずに、初出展できたのはこういった経緯だと思っています。

  

コミケ受かってから二日で原稿を終わらせたお話

ここは本当に恥しかない。実はプライベートでやりたいことが結構あって(忙しくて、ではない)、 休日も原稿にあまり手をつけられなかった。毎週金曜に友人が「早割はn日までだよ!」とLINEで連絡をくれていたのに、だいたい進捗つらいつらいスタンプしか返せていなかった。すみません。本当に反省している。

 

じゃあまとまった冬休みにやれたのかというと、趣味半分で書きたいプログラムがあって、それの最適な書き方を考えていたら時間をかなり奪われました。具体的には?12月27日夜に終わった。よっしゃフリーダムや!今から原稿描くぞ!31日に出展だよバカ!!!という脳内会議を終わらせ、とにかく机に向かった。このとき29日の午後。

 

人間ってでも愚かで……、すみません主語が大きい。私ってやっぱりバカなので、29日の16時ぐらいにネーム終わって、夜に半分ぐらいはペン入れして、まあ、お察しなぐらいヤバイ人になってた。二日で原稿が終わるとどうして錯覚した?

 

あとスケジュール立てるときって、「自分は健康!」という大前提潜在意識を持ちがちですけど、それは良くありません。具合が悪くなるとき・そしてその分のリカバリーをするための日程を考慮しないといけませんでした。今回も本当に切羽詰まっているときなのに、自分は30日午前に貧血を起こして死にかけました。またしても激しいタイムロス。

 

時間もないのにやることはたくさん見えている。独り言を始めたり、ちょっとしたことにイラつき始めたり、もうやばい。人間性の限界が見える。でも風呂にも入りたいし睡眠もちゃんと摂りたい。

もう本当に限界すぎる態度でした。同居人氏へ。すみませんでした。

 

これも役に立つかわかりませんけど、「出展まであと二日しかないのに、原稿ができてない!」というときの限界すぎる4つのライフハックを残します:「とにかく出せるものを描く」「おまえ(私)はプロじゃない」「出せたら勝ち」「Don't Stop Me Now」です。

 

原稿に取り掛かる前の私は「素人でもきっちり仕上げたい」「人様に手に取ってもらうなら、それ相応のクオリティを」とか色々考えて、動けませんでした。

でも真っ白な原稿のまま締め切りが迫ると考えが変わります。「ヤバイぞ、初出展なのにここで原稿を落としたらペナルティがある。出たかった人にも申し訳がない。」、そう、私のやることは「とにかく出せるものを描く」、これが脳みその一番上に来ていました。

そうなると一気に集中です。Twitterを見る暇もありません。トイレも瞬足で終わらせられます。優先度を自分の中に持っておく。これ大事です。

 

そして第二に「私はプロじゃ無い」、これは一見言い訳がましいっぽいセリフに聞こえますが、全く違う意味です。

私はプロじゃないんだから、自分が想像している完全クオリティのものを仕上げられるとは思うな!!プロレベルのものを出すには経験も時間も私には圧倒的に足りない。だからまず終わらせろ!クオリティを底上げするのはそれからだ!!」という話です。事実、プロじゃないですからね。これが研究や仕事ならまた違うんですけど、プロじゃないですからね(2回目) 自分の実力を正しく理解しとけよあんた、あんただヨォ!!って叫びながら描いていました。

そりゃやっぱり自分も出すからには100%のものを出したい。本当はもっと上手く描ける。もっと凄いものが作れる。お客さんにも失礼だろう。そういう意地はあります。でもそういうのも、まずはちゃんと形になっているものを描いてから。もっと言えばスケジュールがあった上でのクオリティです。

この意識のおかげ(せい?)で「このページはここまで終わらせられたらおっけー!こっちのページは時間があればもう少し丁寧に!」という取捨選択ができました。

 

あと、29日の夜に風呂入っていたときに「それでも絵を早く上手く描きたい……どうしよう?」と色々調べていてぶち当たったのがこのまとめでした。

togetter.com

これを読んで私は「絵を早く上手く描くのに近道はない。努力を重ねるしかない。」とやっぱり打ちのめされます。絵に限らず何かの分野で効率がいい人ってのは、それまで裏打ちされた経験があるから、どこで手を抜いていいか、どこをどうしたら見せ場にできるかとか、わかるわけです。そういうものは自分に(ほぼ)ないんですから。

「近道はないからこそ、今の自分がやれることをやるまでだ」と逆に覚悟を決めました。コミケまであと一日ですからね!!!!!時間は全然ありませんからね!!!!

 

出せたら勝ち」、これもひどい言葉です。っていうかこの時点であほなスケジュールになっているし、クオリティも最低ラインしか見えていない。「俺はプロじゃねえんだよ!こだわるのはここじゃねえんだよ!」と叫びながら作業するのでプライドもズタボロです。

でも「出せたら勝ち」です。目標ラインって人それぞれだと思うんですけど、自分はそこまで下げました。実現可能な目標じゃないと辛いからさ……。

 

最後の「Don't stop me now」ですけど、映画・ボヘミアンラプソディーを観てからずっと聴いていました。作業に熱中できる曲があるといいです。


Queen - Don't Stop Me Now (Official Video)

超いい曲。(単なるダイマ

 

※これは「残り二日でもコミケに間に合うように書ける!」という話ではなく、「こんなクソメンタルになるから、スケジュールに間に合わせるように早く描くんだよ!」という話です。けして真似しないでください。

 

 

コミケ出展の準備

前述のころんさんに直接色々教えてもらったり、コミケに出展されたときのブログを読んだり、

koron-d.hateblo.jp

あと友人のひなっちさんにも直前まで色々と教えてもらいました。

www.funnel-advisor.com

冬コミ二日前ぐらいに「見本誌票ってなに!?」という超初心者質問にもカスタマーサポートよろしく呆れもせず丁寧に教えてくれるひなっちさんに感謝でした。

 

さらに、自分が寄稿している「らぼちっく;ゲート」さんのラボ畜本を委託販売させていただけることになった運びは、心の拠り所になりました。「たとえもし私の本がだめだったとしても、ラボ畜本は置いてある……!」というかなりだめだめ甘え発想からきた安心感ですが。しかも申し出たタイミングも遅かったので、分配搬入が叶わず直接搬入の運びになったんですが、それについてもコミケに強い関宮さんという先輩が協力してくれたことで、原稿に脳みそリソースを用いることができ、脳死合流+設営できたのはありがたかったです。おかげで入場も戸惑うことなくスムーズに完了できました。


#1 10秒でわかる関宮ひかげ

これは関宮ひかげ。

 

あとやっぱり売り子友人に感謝です、コミケなんもわからん状態の友人氏から「うち売り子やるわ!」って申し出があったときは不安がないわけではなかったんですけど、長い付き合いの友人だからこそ「うーん体調が無理無理かたつむり」と素直に吐露できたり甘えられたのはありがたかったです。そしてすみませんでした

 

末っ子精神なので、自分以外の誰か(何か)がいるっていうのはすごく安心できました。自分にとってやりやすい環境をあらかじめ用意しておくのも大事ですね……。

 

コミケ当日から終わりまで

前日の23時半まで印刷機の前でめうめうしていたので、正直当日は虚無虚無プリンでした。リュックに新刊を入れての朝早くからの出陣は、体力的にもすでにつらみがありました。

けど会場に着いてみて、「おお、これがコミケかあ!」と会場の独特の雰囲気に感動して元気になります。ビックサイトがなんかすごいんですよ(語彙力死亡)活気のあるところに行くと元気もらえるよね……。

会場で見本誌票を書いて販売許可もらって、有料のポスタースタンド借りられないかなーと思ったけど当然間に合わなくて、けして段取りがよかったわけではないんですけど、初めてのことながらレイアウトをいろいろ試したり、設営途中に先輩のalstamberさんが来てくれたり、ころんちゃんが来てくれたりと、プチ同窓会気分も味わえて楽しかったです。

 

そして今回お隣だった神崎さんのブースがすごかった。設営も頒布も手慣れている感じがあって、「おおお、これはすごいぞ」ととにかく感動した。

神崎さんところの売り子さんにとても感謝していることの一つに、「うちの本差し上げます!あとおたくの本、買いますよ!」と、自サークルの知り合い以外の初めてのお客さんになってもらったことです。

神崎さんの売り子さんから300円を受け取ったとき、「あっ、こりゃすごいぞ」と私はじわじわ感動しました。

 

なんたって、自分がゼロから作ってほぼ自分1人で作ったmade by 自分商品が直接目の前で売れる感動って、社会じゃなかなか遭遇しないじゃないですか。たかが300円、されど300円。もうすごいですよ、自分の力で300円稼いでいるわけです。

Twitterで写真なり絵なりをアップしてイイネやRTをもらうときとは段違いの、承認欲求が、満たされました。満たされたどころじゃない、爆満たされです。

文字で書くと本当に陳腐なんですけど、これは本当にすごい。300円があったら仮想ガチャも現物ガチャも引けます。お菓子だって買えます。でもその300円で自分の本を買ってもらう。これはすごいことです。お菓子を買うことよりも、自分の本を買ってもらうことをこの瞬間だけでも優先してもらえたわけです。「ものを作れ」ってものを作る人たちが口を揃えて言う理由がようやくわかりました。

 

そこで私も肩の力がちょっと抜けて「ああ、これは楽しんでいいんだな」と、思えました。なんたってもう一人に手に取ってもらえていますからね。あとはまあなんとかなるかなという気持ちになれました。

開場してからも、事前告知にも関わらず知り合いが何人か買いにきてくれたり、知らない人からもラボ畜本と一緒に買ってもらえたり、嬉しいことに「サークルチェックしている時にこれは買わないといけないと思いました!」「この本は、ここでしか出会えませんよね!?これ絶対委託とかないやつですね!買います!!」と、初対面の人に本を買ってもらえて、めっちゃくちゃ、めちゃくちゃ嬉しかったです。

 

売れるかなあどうかなあ最悪ラボ畜本がたくさん売れたらいいなあと終始気弱で、閉場まで正直やっぱりずっと怖かったですけど、最終的には「コミケ出てよかったなあ」という気持ちになりました。

 

帰り際にはいっぱいになった小銭入れケースとお札入れを見て、「これが自分の売り上げかあ」と質量を持って体感できて、「これは本当にすごいなあ」とめちゃくちゃ感動しました。

色々な人に支えられてなんとかできたわけですけど、それがこうして価値として認められる体験って、なかなかないですから。疲れはあるもののかなり満足した足取りで帰ることができました。

 

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コミケは出展料も高いしルールも多いしさらに人も多くて、ハードルの高いイベントです。そこでどうしても尻込みしてしまう気持ちもわかります。

けれどもし、以前の私と同じようにコミケ出展に迷われている人がいれば「変に気負わずぜひトライしてみてほしい、それでもし手に取ってもらえたのなら、すごく嬉しいしやっぱり楽しいから」とアドバイスすると思います。やっぱり出てみないと個人の良し悪しの感覚も持ちにくいですし。ただし締め切りは守ろうね!!

 

……といったところで、忘れられない平成最後のコミケになりました。購入してくださった人たち、挨拶に来てくれた人たち、手伝ってくれた人たち、みなさん本当にありがとうございました!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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余談そのいち・「コミケで本出したら父と和解した話」

タイトル通りの余談です。コミケで本出したら父と和解しました。

冬コミが終わり、同居人も実家に帰った一人のお正月。意を決して、私は実家に一時帰宅しました。

雑に自分の話をすると、私は家族との仲があまりよくありません。5年ぐらいまともに話していません。(そのうち4年ぐらいは一緒に住んでいる状態にも関わらず、やっぱり会話をしていませんでした。)

そういったわけで私にとって実家に帰るということも家にとっても私が帰って来るというのはとてつもない苦痛ミッションでしたが、しかし実家に届いている年賀状を取らないといけないと思い、1/2に実家に行くことにしました。

  

家には父がいて、私が帰るなり開口一番「おまえどうして東京におるの!?!?!?!?」とめちゃくちゃびっくりされます。

なぜでしょう。私もめっちゃ驚いていたら父さんに、

 

「君の恋人が、正月は君を連れて実家帰省して君を紹介するって言ってたやで!?」

「えっ、自分コミケに出るんだから行けるわけないって断ったよ」

「ば、、ばかじゃないの!?!?!??!??!」

 

と、ぐう正論で説教される正月に突入します。

ただそのとき、家のテレビでQUEENのライブ映像が流れていまして、しかもちょうどDon't Stop Me Nowでした(録画だったのかな?)


QUEEN Don´t Stop Me Now Live Hammersmith Odeon 1979 GREAT IMAGE & SOUND

またしてもダイマ。 

 

「そういやこのまえボヘミアンラプソディー観たけどいい映画でした。この曲が一番好きです」と言ったところ、「あれ、君も観たの」と父が話に乗ってきます。

なんやらかんやらで弾む会話。 

長年会話をしていなかったとはいえ、なんやかんやで私を育てたのは親で、デザイナーの父の影響を色濃く反映しているのも私なのです。

 

父「で。コミケで何だしたの?」

私「漫画です」

父「あれ、君ちゃんとまだ創作とかやってたの。いいねえ。一冊買うから、今度家に来るときはちゃんと持ってきなさい。」

私「下手とか言うでしょ。嫌ですよ。」

父「言わないよお、300円渡す、渡した!だから次に来るときは必ず持って来なさい!払ったからね!」

 

というわけで、5年ぐらいまともに会話していなかったんですけど(飼い猫が亡くなったときは例外で)、コミケもとい創作をきっかけに父と久々にまともなコミュニケーションが成立しました。

 

照れ臭さと闇の深さがあってサラッと書いてしまいましたが、物を作ることでまさか人と、もとい家族と再び繋がるきっかけを得られたのは、やっぱりとてもうれしかったです。 

 

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あと余談に余談を挟むのはよくないんですけど、上述の隣でサークル出していた神崎さんコミケ後に「私が島に到着したとき、全部のサークルがちゃんと出展していた。当たり前の光景なんだろうけど、一度全部がダミーサークルだったときがあったので、それを踏まえると涙が出そうなぐらい嬉しかった。」といった内容をツイートされていて(現在は削除されています)、「あ、自分がノリで始めたことが他の人にプラスの感情を与えていることもあるんだな、ちゃんと出せてよかった」と、やっぱりうれしくなりました。

 

===

というところで、物を作ること、もといコミケで本を出したことが、私にも他人にも思わぬ効果をもたらしてくれました。『思わぬ効果』を目的に作るのはよくないんでしょうけど、がむしゃらにやってみたら私が思った以上の効果を得られました。そのきっかけを与えてくれたコミケには感謝しかありません。やっぱり自分がやったことが他人にとってプラスになるのって、自分に取っても勇気になります。

 

コミケのすごいところは、たとえば私が誰かに嫌われていようが心を病んでいようが、あるいはどんな信条でどんな宗教でどちらの性別でどんな職業であれ、当選さえすれば個人の事情はまったくお構いなしに出展することができるということです。

 

参入障壁は当然あると思います。初めてのことをやるのってとても怖い。自分の出すものが認められるか(受け入れられるか)どうか、気になってしまうのもとてもわかります。

けれど、コミケ出展が気になっているけどなにかためらっている人には、「それでもちょっと踏ん張ってみて挑戦してみると、もしかしたら、自分を成長させる要素や、他の人にプラスの感情を与える出来事に出会えるかもしれない。少なくとも私はいい経験ができました。」とお伝えしたかった余談でした。 

 

 

 

余談そのに「まさかの」

発行本の紹介が遅れました。

それは1/3の正月でやっぱり家で一人ダラダラしながらTwitterを眺めていたときの話です。あるツイートが目に飛び込んできます。

 

togetter.com

 

 

お買い上げくださった皆さん、(低クオリティのものにも関わらず)手に取ってくださってありがとうございました!!!!!!!!!!!!!!(低頭)

 

なんかもうまさかの、でした。本当にありがとうございました。おかげで正月早々、さらに嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

 

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以上、コミケ初陣楽しかった話でした。

次があればまたがんばります。