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C100でサークル参加をやめる話

※今回の内容はコミケのシステムや同人用語がわかる人じゃないとわかりにくい話が多いです。

 

ごあいさつ

C100にサークル側として参加しました! 参加されたみなさま、お疲れ様でした。

以前の日記でも少し書いた通り区切りがいいので、これにてコミケサークル参加の申し込みをやめようと思います。

srknr.hatenablog.com

平成最後のC95にサークルとして初参加してから、初の4日間開催となった夏コミ(C96)と冬コミ(C97)に、GW開催予定だったけど中止になったC98、そしてコロナ禍の影響を喰らったC99とC100の計6回に参加させてもらいました。

思い返せば本当に色々あったと(当方、弱小新規サークルの部類ですが)感慨深くなっています。サークルスペースにお越し下さった方々、ありがとうございました!

 

『サークル参加をやめる』という決意に至った今の気持ちや価値観を、あとで自分が振り返るため(※)に、サークル参加をやめる理由を書いていきます。

※ あとから「どうしてあのときはああいうことをしたんだろう?」と思い返すことが多い性格なので、今の気持ちを未来の自分用にアウトプットしておくことが今後の人生をよりよく生きる上で大事だと思っている

 

 

コミケ引退する理由

1. 創作活動はやめないだろうが、コミケに出展することは負担が大きいと思っている

2. コミケ以外の場で他にやりたい・得たい・優先したいことがある

 

1. 負担が大きい

そもそも創作活動は負担が大きいものですが、コミケにサークル出展するにあたり、

・時間

・費用

・メンタル

・事前準備の手間

以上4点が、自分にとって負担が強くなっていたと思います。

 

*時間について

まず自分のスケジュール管理が下手で、原稿をやるために家のことが後回しになってしまっていた。6回も出させてもらったのにそのあたりに著しい進歩が見られなかった。これ以上続けても満足する結果が出せるどころか、生活を破綻させかねないのでやめた方がいいだろうと思いました。

 

*費用面について

ここは長くなっちゃいます。お金のことなので間違いのないようにきちんと書いておきたい……。

率直に言えば、出展料がだいぶネックになってきました。(ちなみにC95~C100の出展料は1万1千円です。)

高く感じるようになった経緯は、主に分けて3つです。

 

1. もともと高いんじゃないかとうっすら思っていたこと

2. 一般参加者からもお金をとるようになったことと、中止になったC98は一部のみ返金だったこともあり、コミケにおけるお金の流れ方について納得感を得にくくなっていたこと

3. 他のイベントに出てから、この金額では割りが合わないという感覚を得たこと

 

最初(C95の頃)こそ「ビッグサイトを借りるんだし、あれだけ大規模イベントだから出展料もこれぐらいするんだろう」と考えていました。

巷でよく言われている『深夜待機組のせいで警備費用がかかり、その負担が出展者側に加算される』説についても、「自分は出させてもらってる側だし、あれだけの入場者数からいちいち入場料を取るのも難しいだろうから」と、自分の中で納得できていました。(深夜待機組のことを容認しているわけではないです。ただ現象としてそういうことが起きていて、対策しないといけないから費用がかかるという説明に納得していたということです)

その後、C96・C97は四日間開催になることが発表されました。併せてその分ビッグサイトを借りる費用が増えるため、一般参加者からも入場料をとるスタイルに移行することが発表されました。ここで私は「一般参加者からも入場料を取ろうと思えば取れるんだな……」とちょっと思いました。

ただ、まだこのときは「今までより1日多くビッグサイト借りるんだし、その分の負担が出展者側に料金が加算されないなら一般参加者に加算されるのは自然かな」と納得できた自分がいました。

 

しかしC98から、不満が少しずつ溜まっていったと思います。

C98はコロナのあおりを食らって中止になったので、C98の当選サークルはすでに振り込んだ出展料について『繰越』・『寄付』・『返金』のいずれか対応が選べました。

自分はコミケに対して強い思い入れもなく、次回以降もどうなるかわからないので『返金』を選びました。

コミックマーケット98中止に伴う対応の現状について(2020年5月22日現在)

しかしC98に落選したサークルは8千円返金される一方、当選したサークルは5千円しか返ってきませんでした。あれ、どちらも参加できないことには変わりないのに……?

ちなみにこのとき当落発表が3/11。中止発表が3/27でした。この16日の間に仮に『当選者組だけ』が運営に負担をかけさせていたとして、その『何かの経費』がわからない。

ビッグサイトを借りるための手付金をすでにいくらか払っただとか、そういう説明があればまだ納得できたんですけど。うーん。

 

そしてC99は、もっとモヤっとしました。C99からアーリーチケットが導入されるとアナウンスされ、この制度によって徹夜組・始発組が排除されることがわかったからです。じゃあ警備費用がかからなくなるし椅子も一脚になるし安くなるのかなーと安直に考えたんですけど、結局値下げは起きませんでした。

もちろん「C98が開催されずコミケ運営も赤字だろうし、C99では従来のオペレージョンに加えてコロナ対応もあって新オペレーション導入にお金がかかるのだろう」とは思ったんですけど「なんか高いよね? なんでだろう」という気持ちが残ってしまった。費用は高く見積もろうと思えばいくらでもできてしまうし。

更に言えばC99から入場者数も絞られたこともあって、今まで味わえていた『お祭り騒ぎ』という感覚はまったく得られず「今までと同じ値段なのに、つまんないな」という気持ちになっていたと思います。

 

それから決定的だったのが、コミケ以外のよそのイベントに出たことです。安さと体験の快適さに衝撃を受けました。

自分が出たのはオンラインイベントだったんですけど、サークル出展料が550円。さらにオンラインでも人とたくさん交流できたこともあって、「あれ? コミケと同じぐらいの満足感が得られるのに、こんなに負担が小さくて済むんだ!」と感動しました。

元々コミケの出展料について無意識的に不満が溜まっていたところに、他のイベントの安さと快適さを知ってしまったのは本当に大きかったと思います。

 

不満を持ちながら高い出展料を出すのも頒布物に影響が出そうでよくないし、ここはすっぱりと自分の金銭感覚と体験に合わないことを認めようと思いました。

 

*メンタルについて

今回のC100は『今回もコロナ禍の影響で中止するんじゃない? 都知事がなにか言い出したら中止になっちゃうよね? しかも台風も来ていて、同日開催のロッキンは中止になったしな〜、コミケはどうなるのかな〜』という空気感が最後までありました。

外的要因によって中止になること自体に不満はないけれど、『開催されるかどうかわからない』という不安定な状況に置かれると、自身のモチベーションを保ちながら当日を迎えられない性格なので、余計に負担に感じてしまっていたと思います。

 

*事前準備の手間

これは費用面でも少し触れたけど、オンラインイベントがとにかく自分にとって『楽』だった。だから、コミケ準備が手間に感じるようになったんだと思う。

特にC99・C100はコロナ禍の影響を踏まえて、マスクやビニールなど普段以上に準備する物がありました。

で、そういうものを用意している時って「世間はこんなにコロナで大変なのに、コミケにのんきに出てていいのかな」とどうしても考えてしまった。準備の手間自体は些細ながらもそうしたことで通常より疲れていったと思う。

 

2. コミケ以外の場で他にやりたい・得たい・優先したいことがある

コミケは盆と年末に開催されることもあって、出展するたび家族に迷惑をかけてしまっていると思っていました。コミケで何か特別に表現したいこともないので、そろそろ家族を優先したい欲が湧いてきました。

更に言えばオンラインイベントが楽しかったこともあり、ジャンルは絞られちゃうだろうけどそちらの方でも精力的に活動してみたいという気持ちが出てきたことも大きいです。

あと買い物に限ってはコミケ以外で購入できる場が増えたこともあって、そこまで執着しないで済むんだろうと思っている自分がいます。そもそもコミケでそこまで買い物しないからなあ……。

 

おわりに

改めて書き出すと、コミケが心底嫌になったわけではなく、自分のライフスタイルや表現したいこと、私が求めていたことに合わなくなってきたんだな〜と思いました。

ただ評論島は好きなので、またかつての勢いが復活したら一般でふらっと見に行きたいなと思っています。

 

そういや在庫余ってるのでもしよろしければ→

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