みたぬメモ

地味にメモ

〜ぼくのなつやすみ17日目〜

午前中は発熱して寝てしまった.もともと約束をしていた人との予定をキャンセルしてしまって申し訳ない.

 

バラの一つがやや根腐れしていたので,植え替える作業をした.

しかしバラは育てるのがなかなか難しい.もうちょっと勉強しないと.

 

それから話題の「カメラを止めるな!」を観に行った.個人的には「好き」の一言に尽きるのだが,これ以上はネタバレになりそうなので興味がある方はネタバレされないうちにぜひ劇場に足を運んでみてほしいなと思う.

 

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やっぱり体調を崩すと何もかも予定していたことが崩れがちになる.普段から「疲れている」という状態にもう少し気を払っていく必要があるなと思った.

 

東京散歩〜ぼくのなつやすみ16日目〜

今日は有楽町にある帝国ホテル周辺と,そして池袋を散策した.

(といっても,池袋は毎週スポーツジム通いのために行っているんだけど)

今日はいい天気でした.

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むかしお世話になった近所のおばあさんに「帝国ホテルのラウンジでぼーっとシャンデリアを眺めて過ごすの,とても素敵なのよ」と教わったことがあり,それから有楽町に行くとなんとなく帝国ホテル〜日比谷公園周辺辺りを散策することが多い.

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雰囲気がいい.

 

あとパスポートをゲットしました.夏休みの目標を一つ終わらせることができてホッとしています.

t.co

 

なんやかんやで自分が怠惰であることに気づいているので,もう少し計画的かつ優先度をきちんと考えた上で,時間を決めて動かないと。。。

なんか,とりあえず外に出てから考えるみたいなことが多くてとてもいけない.まずは机にかじりついて勉強する癖を取り戻さないとなあ。

 

 

挑戦〜ぼくのなつやすみ15日目〜

今日はなんか色々やった.

朝は調布のクレストンホテルのホテルバイキングに行き,

 

お昼は大学の後輩とオタクトークに花を咲かせ,

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お昼に食べた揚げカレイの定食.白身魚てふんわり美味しい.

 

そのあとは秋葉原に行ってポケモンスタンプラリーの景品をもらったり,秋月に行ってLEDキットを購入しました(光系の装飾に手を出したくなったので)

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あと平成最後だし!という謎のテンションで冬コミ申し込みしてきました!!

受かればいいなあ〜〜〜,そのときは各位どうぞよろしくお願いいたします(低頭)

 

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今日はなんというか挑戦ばかりしてみた1日のような気がします.

あとここではまだ書けませんが,おもしろそうな企画にもいくつかジョインさせていただけそうなので,元気に前向きに取り組んで行けたらなーと思いました.

そのまえにまず勉強だね!!!!

そんなところで今日の日記も締めて行きます.後半戦,幸先いいぞー.

飼い猫の墓参り

この日記は「みたぬなつやすみ〜ぼくのなつやすみ15日目〜」の位置付けになるものです.

基本的に飼い猫がどうこうという話になるので,他の誰かの役に立つというわけでもないんですけど,自分の中の大事な記憶ということで文章を残しておこうと思いました.

 

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飼い猫・たまが今年の6月16日に亡くなりました.老衰です.猫は平均寿命が15年ながらも16年も生きてくれたことと,わりとどうしようもない自分に変わって両親の面倒を見てくれていたと個人的に勝手に認識しているので,飼い猫には感謝しかありません.なんか致命的な引っ掻き傷や咬み傷をやらかされたこともあるんですけど,まあ,彼女が我が家族にやってくれたことを思えばチャラです.

 

 

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1. 5/31にピザ食べ放題に行った後

その日,自分は大学の友人達と調布のピザ食べ放題の店に行きました.

「歩いて帰るなら実家の方が近いな」とふと思い立ち,久々に家に帰ることにしました.(自分は最近家にちゃんと帰っていなかったのです)

すると母から「たまが今日いきなり元気が無くなった,ごはんも食べていない」と言われました.確かに飼い猫の様子を見ると,全身が心臓の鼓動に合わせて上下していると言えばいいんでしょうか,今までにないぐらいバックンバックンと体が震えていました.この動きは,腎臓病で亡くなった彼女の姉妹猫のときを思い出しました.

この日は「たまがストレスになるから,あなたは家に帰りなさい」と実家にも関わらず追い返されました.とはいえ,「これはそろそろ覚悟を決めないとな」ということをいやおうなしに感じさせられていました.

srknr.hatenablog.com

そして飼い猫が餌を食べられなかったのに,どうして自分はピザ食べ放題なんて飽食の極みを尽くしているんだろうな,なんて罪悪感を抱えたまま帰路を歩きました.

 

 

2. 二週間

気が気ではなく,飼い猫の好きなエサや,猫草など,買えるものは色々と買いました.なるべく頻繁に家に寄るようにしました.

その都度,親にも飼い猫の面倒を見てもらっているお礼として,わりと多くのお金を渡していきました.「これでおいしいものを食べてください」とかなんとか言った気がします.これは以前に姉妹猫が亡くなったとき,世話をしていた家族全員がやはり体力的にも精神的にもしんどかったということを覚えていたからです.ちょっとでも親の気が休まればいいと思いました.

途中,飼い猫が鳴いた日のことや,今日はどこどこのメーカーの餌ならちょっと食べたの,といった報告を聞けて,持ち直せるかなあということを1割ぐらいは考えていた気がします.

けれど9割のときが来れば,おそらく自分が飼い猫を届けるのだろうとなんとなく義務感を背負っていました.

 

3. 6/16

この日の4:56, 6:18, 7:05に母から着信がありました.

8時に目覚めてそれらの着信に気づいて,猛省しました.「もしかして一時間早く起きていたら間に合ったんじゃないか」などと,前2件の着信に気づいていないまますぐに着替えました.(前日に人と少し飲んでいたこともあり,もしかすると自分のうっかりコンボのせいで間に合わなかったんじゃなかったかと本当にヒヤヒヤしたのです)

母に折り返しかけ直したところ,飼い猫が亡くなったことを知らされ,急いで家に帰りました.

 

 

家では,飼い猫が愛用していたバスタオルに綺麗にくるまれており,近くには飼い猫が好きだった餌が綺麗に並べられていました.

 

「ああ,綺麗だなあ」と飼い猫を見て思いました.もともと細身の猫だったので,この二週間ろくに食が進んでいなかったと聞いていたものの,体も毛並みは相変わらず綺麗で,生きていないのが少し信じられませんでした.

「真夜中にたまが起きて,トイレに行こうとしたんだろうね,私の布団の上をまたごうとしたときに失禁して,そのときのショックでそのまま」と,説明されました.

飼い猫は二週間の間も粗相をしたとは聞いておらず,そもそも子猫の時からトイレに失敗したことも数えるほどしかなかった賢い猫だったので,失禁したことは相当にショックだったんだろうなあと思いました.母はでもどこか微笑みながら「最後の置き土産ね」と言っていました.

 

とりあえずお疲れ様でしたと母,父と飼い猫に告げ,平静を装おうとしました.

飼い猫を早く引き取ってもらわないといけないし,自分がその役目のために呼ばれたので,自分が泣くわけにはいかないなあと覚悟をとっくに決めていたつもりでした.

たくさん撫でて,触らせてもらって,満足したつもりなのに,自室にとっとと戻ればいいのに,飼い猫の近くでずっと素知らぬ顔でスマホをいじっていました.フローリングにそのまま座っていたのに,不思議と冷たくはなかった気がします.

 

動物霊園の業者さんに電話をすると,たまたま巡回ルートの近くを回っていたので本日中に引き取りに来られるとのことで,すぐにお願いしました.

 

じゃあ支度をしようと,父が用意していたというダンボール箱を取り出しました.猫なのにみかん箱だったので,たまは嫌だろうね,なんて直前までふざけあっていました.

 

泣かないと決めていたんですけど,父と母が飼い猫をダンボールに入れる瞬間,ここで初めてぼろぼろと泣いてしまいました.

飼い猫が死後硬直で形が変わらないまま,すっぽりとダンボールに入ったことがなぜかどうしようもなく悲しかったのです.相変わらず綺麗に飼い猫が好きだったバスタオルにくるまれていたのに,とてもやりきれない気持ちになりました.

 

これはいかんと,顔を洗って,玄関に飼い猫が入ったダンボールを運びました.ああやっぱり(この箱は)軽いなあなんてことを思った気がします.

 

そして業者の方がお越しになられ,「このたびは御愁傷様でございました」と,目を閉じて深くお辞儀をしながら両手を合わせてくれた時,母も自分もそこでまた泣きました.

「ああ,やっぱりたまは亡くなったんだな」と,そこでようやく実感したのです.知らない人に手を合わせられたことで,ようやく踏ん切りがつきました.

 

合同葬に必要な書類を母が書き,お金を渡したところで業者の方から「最後のお別れは大丈夫でしょうか」と聞かれました.

思わず自分が飼い猫の頭を撫でてしまったものの,「よく考えたらたまは母の方が好きだったんだから,母さんが最後に撫でてやってください」と頼み,「もうじゅうぶん撫でたんだけどね」と言いつつ撫でていました.

 

ダンボールは自分が抱えて,家(自分の家は4階です)から下の道路に着きました.業者さんが乗って来た白いバンがありました.花壇にどこそこと植えられた紫陽花が綺麗だなあと思ったような記憶もあります.

ひんやりとした冷気が流れてくる車の中には,すでによそのご家庭の箱もありました.

 

そこで「お別れは大丈夫ですか?」ともう一度聞かれました.じゃあ最後にと飼い猫の顔をもう一度見せてもらいました.

飼い猫の顔はやっぱり綺麗で,寝ているだけのように見えました.

母が撫でたんだから,自分は見るだけにしようと思いました.けれど,その眺めている時間,きっと10秒ぐらいなんでしょうけど,飼い猫と過ごした16年間のいろいろが一気に思い出されて,また涙がぼろぼろと流れました.

あっという間だ,全部あっという間だ,とても短い時間だった.けど16年だ.

そんなことを思ったような気がします.涙がまったく止まりませんでした.

 

「ありがとうございました,もう大丈夫です」と伝えたところ,業者の方がすごく丁寧に白いガムテープでダンボールの蓋を閉じてくれました.

 

「ありがとうございました」とやっぱり深くお辞儀をしながら,白いバンが出ていくのを見送りました.

そして父母に「お疲れ様,ありがとう」と言われ,そこから父とダラダラ話したような記憶があります.実を書くと,それまで両親とはほぼほぼ会話をしていなかったので,5年ぶりぐらいになんだか色々と話した気がします.

翌日には飼い猫を偲んで,家族で飼い猫の好きだった海鮮類を食べるというなんとも贅沢な晩御飯を過ごしました.

srknr.hatenablog.com

 

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今日はなんとなく思い立って墓参りに行ってきました.本当はポケモンスタンプラリーにでも行こうと思ったんですが,迎え盆の日にやたらリアルな飼い猫の夢を見たのでなんだか行かないといけないなあという気持ちに駆られていました.(こう書くとかなり薄情なんですが,もともと我が家に墓参りや盆,帰省の習慣がなく,私自身もそういう行事に疎いというところがあります)

 

寺に着いたところ結構な数の参拝客がおり,暑い中でも熱心にお墓を綺麗にする人たちが多かったです.

花を買って,線香をあげて,急だったので飼い猫の好きだった餌を持ってくることを忘れたのでやや不謹慎ながら飼い猫の好きだったファンタグレープの代わりに自販機にあったコカコーラを購入し(持って帰りました),墓参りを済ませました.

そういえば合同葬では卒塔婆をお願いしたはずなんだけどなと思い,卒塔婆置きのところを探しました.途中寺のお坊さんも一緒になって探してくださり,「三ヶ月以内ならあるはずなんですけどね……」と諦め掛けていたときに,自分が発見しました.

 

卒塔婆にはたまだけでなく姉妹猫の名前も共に書かれており,「ようやくだなあ」という気持ちになれました.本日はそこでようやくボロボロと泣いてしまいました.

卒塔婆がお焚き上げされる前に来られて,本当によかったなと思いました.

 

 

 

飼い猫がなくなってから,悲しいというよりも「もういないんだ」という気持ちがずっと大きくて,家に帰って来てからも目で探しては「ああいないんだな」と確認する,ということを繰り返しています.

そのうち,目で探すこともなくなるんじゃないかなと思います.

 

 

両親は「歳が歳だから,もう猫は飼わない」と言っていました.(もともと飼い猫も捨て猫だったので飼い始めたという経緯でした)それはある一面ではすごく正しくて,誠実な対応だとは思っていますが,ただ個人的なわがままを承知で書けば,両親に残されている時間の短さや,労力が昔に比べて衰えたことを考えざるをえない寂しい発言だと思いました.

 

かなり悲しいはずなんですけど,それでもやはり飼い猫と過ごせた日々は賑やかで,猫の生態について詳しくなれたんじゃないか,なんて思い上がりながら,感謝しています.

ペットを飼うと死ぬ時が寂しいから無理,といった意見もよく聞きますが,ペットでも恋人でも友人でも家族でも誰でも,それでもお互いに残されている時間をどれだけ充実したものにできるかという前向きなことを考えながら,今後も誰かと一緒に楽しく時を過ごしていくことが大事なのかもなと思いました.

 

こどもの頃の習慣が続く話〜ぼくのなつやすみ14日目〜

なつやすみももう残り半分じゃん!あわわわわ.

 

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今日は深夜に人と話してしまったところ,昼間に思いきりぐーすか寝こけてしまいました.oh.

なんかもう,これって自分が小学生の頃ぐらいの習慣だよなーと思いました.

自分は最初の一週間は意識高く色々と予定を詰めたり,勉強したり,夏休みの宿題を進めたり,「生活習慣を崩さないようにしないと!」と,なるべく普段通りの睡眠時間を心がけるんですけど,二週目あたりからそれが崩れてくる.

二週目あたりからとにかく怠惰になる.一つの行動を移すのにわりとダラダラダラダラ……最近は1時を過ぎてから寝ることの方が多かったような.とてもいけない.

なんかまあ,時間割のようなものを作ってみるのも大事なのかもな,なんて思いました.

 

今日はこの漫画を読んでいました.

 

 樹なつみ先生の漫画の世界観はどれもが宗教・政治・経済と非常によく練られていて,かつそこに存在するキャラクター達も魅力があるとつくづく思います.

アニメは観てないんだけど,評判いいのかな.

 

その樹なつみ先生のサイン会予約に成功もしたので,本当に満足な1日ではありました.

明日はそろそろ本気で勉強しましょう,はい.

ああどんどん1日が過ぎて行く〜ぼくのなつやすみ13日目〜

今日の東京は雷雨でした.ちょうどジョギングを始めようと扉を開いた矢先だったのでがっくり.でも夏の雨の匂いをちょっとだけ感じられました.

 

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今日は何をしたっけ,と考えるぐらいにはちょっと怠惰な1日を過ごしてしまった気がします.反省.

 

強いて書けば,部屋の片付けと模様替えを行って,部屋がまた一段と広く感じられる状態になりました.わーい.ベッドを窓際に置いたので,爽やかな朝日を浴びつつ目覚めるようにしましょう(自分に向けて)

 

あと掃除のたびに思うのが,服を処分するのが本当に難しい面持ちです.

オシャレに興味がないわけではないのだけど,大半の皆さんも体型の制約があっておよそ『着たい服』と『似合う服』に乖離が生じるじゃないですか,たとえば自分はスラットしたデザインの服が超欲しいときがあります.でも実際に着てみるとボテっとしてる.服がかわいそう.買わない.

でもまず『着たい』と『似合う』の認識の差を埋めるために,『着たい服』を着て失敗して痛い目に遭わないといけない.

そして『似合う服』を買うようになって,「おお,こりゃいいじゃん!」ってなるけど『似合う服』だけがクローゼットの中に残るか????というと……まだ『着たい服』ないしは『着られる服』も残っている.

 

結局自分への理想がまだまだ捨てきれなくて(=現実と一部向き合えなくて),取捨選択もうまくいかないのかな,なんてクローゼットの中身を観て自分の人間性のよくない部分を感じた1日です.

 

ちなみに最近は『現実』『理想』に加えて,ユニクロのジャンプ50周年記念Tシャツも増えているんですけど,

www.uniqlo.com

これはまさしく『逃避』かもしれませんね,あはは.ジョギング時に愛用しています.

実写版デビルマンを観て目のハイライトが消失した〜ぼくのなつやすみ12日目〜

実写版デビルマンを観ました.半分だけ. 

デビルマン

デビルマン

 

ちなみに私はデビルマンの読者です.初めて読んだのは小学生の時で,最初こそ永井豪先生の泥臭い絵柄に戸惑いを覚え,そしてサバトや苛烈な暴力や血を伴う殴り合いといった非常にバイオレンスな描写を乗り越え,いくつかのトラウマを超えて,最終回まで走り抜いた時は「なんて見事に一つの善と悪について描き切った作品だ」と,小学生さながらに激しい衝動が身体中を駆け抜けていったのを覚えています.

あと余談だけど永井豪先生で似たような作品は手天童子もおすすめ

 

〜〜ここから地獄の始まり〜〜〜

 

あるレビューでは「財布の中のレシート整理していた方がマシ」とまで言わしめられていた実写版デビルマンですけど,とはいえ「観てもいないのに視聴しないで『これは観てはいけない作品』などとレッテルを貼るのはいかがなものか」という義勇が自分の中にありました.

名作も駄作も,自分の言葉で語らないと結局は何にもなりません.

 

 

ある日思い立ち,PS4からamazonプライムを起動して視聴を開始しました.

 

こいよデビルマン!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

観ているうちに胃のあたりがゾワゾワする感覚がせりあがってきて「あっこれは本能が視聴を拒否している」PS4のコントローラーをぶん投げる前に停止ボタンを押しました.

実写映画の開始15分.あのセリフ・「ハッピーバースデーデビルマン」のあたりまでです.平均的なJ-POPなら3~4曲かけたところまでで,初回鑑賞は心が折れた.

 

完全に敗北です.

 

もう本当につらい,今日も半分ぐらいまで観たんですけど「この映画はカルマが溜まる.たとえるなら鳩にLチキを与えるぐらいカルマが上昇する」などという名言まで残しました.

 

 

まず主要キャストたちの棒読みがつらい.「おれデーモンになっちゃったよー(棒読み)」に悲壮感も恐怖感も何も伝わってこない.

表情と仕草と声,そして行動の心情が一致していない人を延々と見せられるだけで精神がえぐられるようになってしまうのは,なにかしらの防衛反応が起きているのだろうか.「こいつらを信じたら生きていけない」,そんな不安が頭の中をよぎるのだ.(そしてそれは正解する)

 

 

容赦なく続くキャストたちの棒読みセリフ.

なぜか説明口調の人物.なんか過去に罰ゲームでいやいや恥ずかしいセリフを読ませられた友人たちのことを思い出す.ああいう感じ.

 

気の抜けた「はぁー!」といった掛け声.わかる,高校の文化祭のクラス劇ってこんな感じだよね.わかる.

 

 

「滅びろ,デーモン!!(棒読み)」

 

もうわからん,なにもわからん.ただ残る感情は「おまえが滅びてくれねえかな(真顔)」

 

 

そして画面を賑やかにしてくれるのは妙に細かく,そしてことごとく外した小道具・大道具の演出.

植木バサミで切れる人間の指……そしてくっつく人間の指……

 

主要キャラ・飛鳥了の怒りと武力の誇示演出として,折られる不動明鉛筆。私だって鉛筆ぐらい折れるんで,調子に乗らないでよ!!

 

もう本当に挙げだすとキリがない.

どうして居候のお祝いケーキを作るのにプロのコック帽を着用する女子高生がいるのか.

どうして居候の誕生日を祝うバイクのシートにデカデカとラッピングリボンを乗せるのか(ベタベタになりそう,あとどうやってラッピングしたんだ)

どうしてバイクなのに波打ち際を走れるのか,そもそも走ったら錆びない!?ねえ!?

あと二人乗りバイク走行中でおしゃべりはまず無理だし,あと半立ちするなよ美樹ちゃん!!!死ぬわ!!!!!!!

この映画作った人たちバイク乗ったやつ絶対1人もいないだろ!!!!?!?!?!?!?

 

 

もうストーリーもすごい

 

 

すごくひどい!!!!!!!!!

 

原作では,デビルマンとなった主人公・不動明と一緒に,人類の敵となるデーモン退治に協力してきた飛鳥了が,最終話間際で実はラスボスのデーモン・サタンだったと知り,読者は激しいショックを受けます.

なのに自ら「おれ,デーモンになっちゃった.死にてえ.」と真実を不動明に早々に明かす飛鳥了.ついでにサタンの姿にまで変身している.おまえこれもう話が破綻するとかいうレベルじゃねえぞ.修復不可能なぐらいで手遅れだ.

サタン・飛鳥了は愚かな人類の知恵じゃわからない知略があるため,「死にてえ,殺してくれ」と不動明に頼む一方で,「生きるんだ」と諭すサタンさま.おまえなんだわがままか???

 

 

あとなんかサンバの格好したおばさんがいきなり現れて,主人公にいきなり攻撃してきて,気づいたらいなくなってたり,

 

ちなみにサンバのおばさんは,主人公がお世話になっているヒロイン宅を急襲してきたときに衣装の羽を落としていくんだけど,その羽をあとで見つけたヒロインは意味深な表情を見せるカットが入る.いやそれおまえ普通に「鳩が空で喧嘩したんやな」としか思わんやろ!!?!?!? なんで「まさか主人公くん……なにかに巻き込まれてるんじゃね!?」みたいな表情と態度になれるの!!?!?!?

 

美しいシレーヌ・カイム戦は映画ではカットされた,いいね.

 

 

 

そして次,いなくなった友人を探しにに行く主人公.

なぜか一回浅瀬で顔面をパシャッと海中に入れ,「どこだーー!!」と叫ぶ主人公,おまえそれ冷蔵庫をガっと開けて「傘どこだーー!」って言っている人と変わらんぐらい無駄な行動ぞ??? あとバイクどうやって波打ち際の浜辺に置いたの??

そしてようやくデビルマン変身して林に移動して友人を発見.

いやおまえ,最初からデビルマンになっておけばよかったんじゃね?????

なんでそういう手間惜しむの?? 予算の都合??? もうツッコミが止まらない.

 

 

そして出会う亀のデーモン・ジンメン! みんなのトラウマ,ドンドコヤバイよ!!

ジンメンは亀型のデーモンです.食べた人間の顔が甲羅に浮かび上がり,その顔は表情も生きていた頃と一緒で,会話も可能です.(詳しくはggって.)

 

原作のジンメンは「おまえたち人間だって豚や牛を殺して生きている,それに比べて俺は生かしたまま食っている.なにが悪い? デーモンと人間の違いはあるか?」と,戦闘の中で善悪の価値判断を不動明デビルマン)に問うてきます.

そしてジンメンの攻撃自体は単調なものの,甲羅に浮かび上がる知り合いの女の子の言葉や表情を思うとジンメンを倒せないデビルマン.くぅ〜〜〜卑怯ですジンメン.

 

 

さて,実写映画のジンメンです.

 

友達はジンメンに喰われたっぽい!(うん)

 

甲羅に浮かび上がる友達「俺はもう死んだんだ(棒読み)」(うん)

主人公と友達が話すのを待っててくれたジンメン「おまえは誰だぁ!?」

 

「ほろびよ、デーモン!!!(棒読み)」

 

ワンパンチで躊躇なく倒しちゃうよジンメン!!!!

 

 

翌日.担任が友人の遺影を机の上に置く.定期テスト中に.

そしてテスト中に目配せし合う不動明飛鳥了おまえら全員悪魔だ!!!!!

 

 

 

なんかあとデーモン扱いされた人が,武器も何も持たない特殊防護服を着た人たちにドロケーさながらに田んぼの中で捕まっていて,「弱いものいじめってサイテーだな……ところでこの世界ではまだデーモンの恐ろしさについて全然語ってないのに,どうして人々の間にデーモンの恐ろしさが浸透しているんだろうな……」と,「彼がいじめられているのは知っていましたけど,理由は知りません」という,冷酷な傍観者になっている自分に気づきます.おそろしい映画です.

 

 

〜〜〜〜

 

そして私は静かにPS4の電源を切りました.むりむりかたつむり.

 

なんかとりあえずつらくなったのでデビルマンちゃんと読み直すね